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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第4話:ヤクト・レーベン
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ツァー隊長?」

ゲオルグが声を上げると、ミュンツァーはゆっくりと歩いてゲオルグの側まで
来ると、ゲオルグの肩に手を置く。

「お前、士官学校に入学するときの魔導師能力テストでBランクに認定されてから
 ランク試験を受けてないな」

「ええ、まあ」

ゲオルグはバツ悪げにミュンツァーから目をそらす。

「え!? そうなの? もったいないよ、そんなの」

「ハラオウンもそう思うだろ? 去年だってあれだけAランク試験を受けろって
 言ったのに無視するしな」

「いや・・・まあ、面倒だったので」

「面倒だからってランク試験を受験しないヤツがあるかよ。 魔導師手当にだって
 影響するんだから、取れるなら高ランクを取っとくほうがいいぞ。ほら!」

ミュンツァーはそう言うと、1枚の紙をゲオルグに向かって突き出した。

「なんですか・・・これって」

「今度のAランク試験の受験書類だ。 俺が申し込んでおいたから確実に
 受験するように。いいな」

「ですけど・・・」

「いいな!」

「はい・・・」

ゲオルグはミュンツァーの剣幕に押されて頷く。

「それともう一つ話しておきたいことがあるんだが、
 お前はなぜAIを搭載したデバイスを使わない?」

「あっ、私もそれは不思議に思いました。 なんでなの?」

「えっと・・・、効果がイメージできないのと近くにいいデバイスマイスターが
 居なかったので」

ゲオルグがそう答えると、ミュンツァーは渋い顔をする。

「お前は近代ベルカとミッドのハイブリッドだから、AIで思考を
 補助してやることで効率がよくなるはずだ。
 俺の知ってる技術者を紹介してやるから、明日にでも行って来い」

ミュンツァーはそう言うと、ゲオルグに1枚のメモを渡す。

「運用部の・・・ハミルトンさんですか?」

「ああ、変わり者だが技術は最高級だ」

「わかりました。明日、ハミルトンさんを尋ねてみます。ありがとうございます」

ゲオルグはそう言ってミュンツァーに向かって頭を下げた。





その夜・・・
パジャマに着替えたフェイトは、自室で通信を繋ごうとしていた。
しばらくしてウィンドウが目の前に開き、その中に彼女の親友の顔が映る。

『あっ、フェイトちゃん。 どうしたの?』

「うん、ちょっとなのはと話したくて。それより、身体の調子はどう?」

『全然平気だよ。 お医者さんも、もうそろそろ復帰してもいいだろうって』

「そっか。よかったね、なのは」

『うん。ありがと、フェイトちゃん』

そう言ってウィンドウの中のなのはがにっこりとほほ笑む。

『そういえば、フェイトちゃんのほうはどう? 新しい
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