第63話 闇の呪い(ダークカース)
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ハ「解いたって、もう遅い・・・見てみろよ。」
ユモの方を振り向くと、体全身に黒い模様が浮かび上がっていた。
ユ「う・・・くぁぁぁ・・・」
グ「ユモッ!!」
ハ「もうじきあいつは闇の世界に封じられ、罪を償う為に命を削られる。俺の勝ちだっ!!ハハハハハハハッ!!!」
そう言い残すと、ハルトは黒い光に包まれて姿を消した。
グ「待ちやがれっ!!くっそぉっ!!」
どうにかして助けねぇと。でも、どうやって・・・
ユ「・・・ぅ、うぁ・・・」
グ「ユモ・・・!」
考えている間にユモがどんどん辛そうな声を上げる。俺はユモに駆け寄る。
グ「おい、ユモ!しっかりしろっ!!」
ユモはピクリとも動かない。黒い線状の模様がどんどん濃くなっている・・・俺はユモを強く抱きしめた。ユモの体はさらに冷たくなっていた。
グ「・・・ユモーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
俺はただ叫ぶ事しか出来なかった。俺の叫びが洞窟中に響き渡る。俺の頬に一筋の涙が伝い、その涙はユモの頬に落ちた。その時、ユモの体が青白く光りだした。すると、徐々に黒い線状の模様がどんどん消えていく。完全に黒い戦場の模様がユモの体から消えると、
ユ「・・・・ん・・・?」
ユモがゆっくりと目を開いた。
グ「ユモ!!」
ユ「グ、グレイ?あ、あれ?ハルトは?私、死んでない・・・!」
ユモは今の状況に驚いてる。俺が少し簡単に説明すると、
ユ「う、嘘・・・私、闇から、解放されたんだ・・・!夢じゃないんだ・・・!」
ユモの顔にはいつもの笑顔が戻り、澄んだ青い瞳に薄っすら涙が滲んでいた。
ユ「私、これからもギルドにいていいかな?」
グ「当たり前だろ。ユモは俺たちの仲間なんだぜ。」
ユ「・・・ありがとう、グレイ!」
グ「うぉあっ!!」
いきなりユモが飛びついてきた////////////////////ユモの体はほんのり温かかった。
グ「ほ、ほら、ギルドに帰るぞ!」
ユ「うん!」
洞窟を出ると空はオレンジ色に輝いていた。
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