第一部「数奇なる騎士」
第０６話「決意の矛先」
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
タカヤは頷いた。
そこへ…
「ここにいましたか、カチーナ中尉。」
限りなく普通の顔立ちをした男が現れる。
「おうラッセル、どうした？」
「いえ、追加のサーボモーターの取り付け、終わったみたいなので。」
ラッセル・バーグマンが資料を持って現れる。
「そうか、よし、それじゃ確認に…」
言いかけたその時。
艦前方をサイバスター、ヴァルシオーネが飛んでいった。
「な、何で出撃してんだあいつら！」
カチーナは立ち上がる。
「偵察に出たんじゃないですかね？」
ラッセルが言う。
「…こうしちゃいられねえ！おい、あたしの機体を回せ！ついでだ、タカヤも来い！出るぞ！」
カチーナはそう言うと、自分のゲシュペンストに走った。
「ああ！カチーナ中尉！ダメです！」
ラッセルが引き止めるも、カチーナは行ってしまった。
「俺は…、俺も行きます！」
タカヤもゲシュペンストに乗り込んだ。
「ちょ、タカヤ曹長！！」
＊＊＊
「…問題ない、これなら１００パーセント稼動可能だ。」
ライトがグランバインに乗り込み、新調パーツを確かめる。
「アマテラス１より各機、ハスナカを知らないか？」
アダムが問う。
「…恐らく、先ほどの無断出撃のうちの一機に。」
ライトが言う。
「あのバカ！ホント何焦ってんのよ！」
ミナミが怒る。
「とにかく合流してフォーメーションを組まないと。」
ナナがゲシュペンストをカタパルトにセットしながら言う。
（果たして、素直に組んでくれるかどうか…）
ライトはそう思いながら、各武装を確認する。
「アマテラス５、出ます！」
ナナが出撃した。
「ライト、援護はお願い。私、前に出てあいつの援護に回るわ！」
ミナミが言う。
「了解した、が、あまり前には出るなよ。」
「ありがと！アマテラス４！行きます！」
ミナミもナナに続く。
「アダム中尉、タカヤは我々で何とかしますので、前方の指示をお願いします。」
ライトが言う。
「分かった、ハスナカのことはお前達に任せる。私の出る幕ではないからな。」
アダムが優しく言った。
「アマテラス３、発進。テスラ・ドライブ、ブースト。」
ライトもまた出撃した。
「さて、俺にできることは全てやっておかないと…」
アダムが呟いた。
「アマテラス１、出撃する！」
＊＊＊
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2025 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除