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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十三話】
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した表情になるラウラ――そしてまた口を開いた。


『――では、ヒルト……?お前は何故強くあろうとする?どうして人として強い?』

『俺が強い?ハハッ、俺が強いはず無いだろ?寧ろ弱い方だよ――でもさ、ラウラが俺を強いって言うなら多分それは――』

『――それは……?』

『家族や友達との絆って奴かな、そういうのが俺に力を与えて――ラウラにとって俺が強く見えるんだよ』

『あ……』

『そんなわけだ、そう言った想いが意思の強さに…それがラウラにとって俺が強く見えるだけさ。まあ俺は全く強いとは思えないがな、はははっ――てか出口何処だよ』

『……ヒルト?』

『おぅ、どうした?』

『こんな私でも……お前の力になれるか?』

『……何言ってるんだよ。友達だろ?俺の友達だからもう俺の力になれてるんだよ』


笑顔で応えると、まるで恋する少女の様に赤面するラウラ。


『はははっ、それはそうとさ――お前の眼ってオッドアイって奴なんだな?』

『う、うむ…。ヒルトは…どう思う?』

『ん?綺麗じゃないか、俺は少なくともラウラの眼、好きだぜ?』


『……っ…』


好きという言葉に反応したのか、更に赤くなるラウラを見て――。


『ふっ、俺に惚れたのか、ラウラ?』

『……っ。な、な、な!?』

『ハハッ、冗談だよ冗談。本気にするなって――お?あそこの光が出口か?――ラウラ、出るぞ?』

『う……わ、私はもう少しここに…』

『…そうか?まあ何にしても、いつまでもこんな残念空間に居るなよ?後、俺とお前が言ったハルト教官との関係はな――――現実で教えるさ、じゃあ後でな、ラウラ』


そう俺は告げ、ラウラの返事を待たずに光差す道を走っていった――。




――第三アリーナ――


あの空間で長く居た様な気がしたのだが、現実世界では一瞬だったみたいでもたれ掛かるラウラを見て――。


「何にしても、助かったなら良かったよ、ラウラ」


――そう呟くと、俺の身体の異変に気づく。

――切り傷や、受けた痛みなどが全く無くなっていた。

確かにさっきまではミシミシと悲鳴を上げてたのだが――正直、声が出せなくなりそうなぐらい痛かった筈だが。

――まあ、小さな問題だしいいかな。


そう結論付けると、上を見上げる。


今日も、良い青空だな――。
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