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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十三話】
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片の項目を選んで!そこからヒルトに使用許諾すれば大丈夫だからっ!!」
「お、おぅ!」
その間も、横一閃に振るう一撃を屈んで避け、脚払いを仕掛けるが――。
「〜〜〜〜〜っ!?痛てぇっ!!」
忘れていた訳では無いのだが、少しぐらいは効果があると思って脚払いを行ったのだが硬い金属の装甲だったためもろに自分へのダメージになってしまった。
「ヒルト!使用許諾出したぞ!」
そんな一夏の声を聞くや直ぐ様地面に落ちていた雪片を拾い、それを構える――。
「【天叢雲剣】発動!――ハァァアアアアッ!!」
雪片の実体刀身が光を放つ――それが形成されると雪片を振るった。
「――――!?」
振るった雪片から放たれたのはエネルギー光波――エネルギー状の刃がアリーナの地を這う様に進み、黒いISへと迫る。
「――ギ、ギ…」
その一撃が当たると、黒いISを守っていたシールドバリアーは崩壊し、消えていく――。
【天叢雲剣】――近接戦闘におけるあらゆる攻撃にバリア無効化攻撃が付加され、近接ブレードからはエネルギーブレードをそのまま放って中距離をカバー出来る【単一仕様】。
遠距離の相手には効果が薄いが中距離までならバリア無効化攻撃によるエネルギー光波で攻撃が可能でシールドバリアーを崩壊…その後絶対防御を強制発動させる強力な単一仕様だが…刀や剣を振るわなければ使えない。
その光波が当たった黒いISだが、持ちこたえたのか体勢を整えると瞬時加速の体勢へ――そして一気に肉薄するや勢いそのままに俺の腹部に蹴りによる一撃を受け、吹き飛ばされた拍子に雪片もアリーナのバリア発生装置に突き刺さった。
「がっ……はっ…!?」
吹き飛ばされた俺は、そのままアリーナの壁へと叩きつけられ、その衝撃で口の中を切り、激しく吐血した。
そして再度瞬時加速で迫る黒いIS――雪片を構え、俺の腹部を狙うように突きの体勢で迫ってきた――。
「……そう簡単に命やるかよっ!!ラウラを助けると約束した!果たせずに死んでたまるかッ!!」
そう叫び、ギリギリの所で身を捩って避けるとアリーナの壁に突き刺さる雪片――。
攻撃のチャンスなのだが――天狼は反対側のアリーナ壁際に転がり、シャルルの武装は全て破壊され、一夏の雪片に至ってはバリア発生装置に突き刺さり、とても届かない場所の為手が出なかった――。
攻撃のチャンスなのに攻撃が出来ない――しかも眼前に居る黒いISも雪片を抜きにかかろうと動き始める。
アリーナの壁に突き刺さった俺の脇にある雪片を引き抜こうとする黒いISの威圧感――状況がどんどん悪い方向へと流れ始める。
そんな歯痒い状況の中
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