暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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待ってくれよ」
私たちは並んで、迷宮区の最奥へと近づいていった。
ΦΦΦ
「・・・・ここ・・・・ボス部屋、か・・・?」
「間違いないね。っしゃ開けるか、逃げるなら今のうちだねもしかしたらボスが部屋から出てきちゃうかも〜、そんじゃ還っちゃうね?」
にっこり笑いながら、私は扉をばーんと開け放った。
レオがあたふたと焦っている。
「うぉおおおおい!?」
「黙れ」
ボス部屋には、ボスの姿が見当たらない。
「・・・・何処に、居んだよ?」
隣で、レオが囁くように聞いてくる。
「・・・・・・・・・・・・上だ!!」
私は即座に上を見上げ、ボスの姿を確認する。
偵察というのは、本当にハラハラするものだ。
「百足ぇぇぇ!?」
「・・・「ザ・スカル・リーパー」・・・・見たところ防御力が半端無い・・・・よし、レオ」
「うん!?」
「逃げよう」
私は言うなり、鍛え上げた敏捷度にものを言わせ、いつかのように大疾走していった。
後ろには、辛うじてとでも言うように追随してくるレオ。
「レオー このまま迷宮区の外まで出ようか」
「OK!OKだから早く帰ろう!」
そのまま二人で迷宮区の外まで出た私たちは、顔を見合わせ、ひたすらに笑いあったのだった。
ΦΦΦ
「いやー、あれは硬いね、絶対」
所変わって、ここは私のホームタウン、アルゲート。
「ああ・・・・」
レベル上げ手伝いのお礼に、今日は私が奢ってもらっているのだ。
「・・・疲れた?」
「・・・正直」
私はレオを見つめ、少し無理をしたかな、なんてことを考えた。
レオはテーブルに頭を突っ伏し、今にも寝そうである。
「もー、レオー?寝ちゃ駄目だよー」
「うー、んー・・・・・・」
「え・・・・?」
いや、ちょっと待って?
うー、んー・・・・・って・・・・
「寝てるの!?」
「zzz・・・・」
正真正銘、レオは寝ていた。
私は大きく溜息をつく。
だって、ここはアルゲートなのだ。
レオのホームタウンが何処かも知らないし、第一そんな長距離、運べないし。
私は、溜息をついてから数秒、考えた。
このままここに放っておいたらPKの可能性も出てきて危ないし、かと言ってホームタウンがわからない上に運べない。
ここまで揃ってしまうと、残った選択はやはり一つ・・・。
「私の部屋でいっかぁ・・・」
という物だった。
「よ・・・・い、しょっ・・・・」
私は鍛え上げた筋力でレオの肩を自分の肩にまわす。
何故あって二日目でここまでしてやらにゃならんのだ。

幸いここは、私の宿屋の一階。
周りの目線が痛いけど、今は仕方ない、緊急事態。
私はそそくさと階段をあがり、自分の借りている部屋へ入った。
「zz・・・z」
どうやらレオという人は、一度寝ると起きないタイプの人らし
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