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ソードアートオンライン 弾かれ者たちの円舞曲
第伍話 《真っ黒》〜後編〜
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げに笑った。
「…………で、何をしに来たの? もしかして、私を殺しに?」
「いいや? 説教をしに来ただけだよ。私も無闇矢鱈と人を殺す気は無いのでね。……いや、まぁ正直それだけではないのだが、彼が半分ほど覚醒したようなのでね。それも兼ねて、かな」
「随分ペラペラ喋るのね。それこそ冥土の土産的な台詞にしか聞こえないわよ」
「はは、まさか。私は君を殺したりなんてしないさ。友人は大切にしなければいけないというのを知らないのかね?」
それとも、と一層目を細め、劇役者風の男の男は再度口を開く。
「私が未だ使える手駒を手放すとでも思うのかね?」
その声は、ナイアが聞いた中で、最も恐怖をもたらす声音だった。
劇役者風の男は天を仰ぎ、両の腕を限界まで広げ、叫ぶように言った。
「鼠よ回せ、秒針を逆しまに! 誕生を逆しまに! 世界を逆しまに! 廻せ廻せ廻せ廻せ廻せ廻せェェェ!!」

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