プロローグ ハムは反董卓連合に参加しないようです
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ね。普通なら。乱世にして好き勝手したいと思います。」
「桃香……桃香は?」
「あの人はよくわからないですけど。大徳とか呼ばれて、県令とか富豪が全力支援してます。青州にも色々と心酔している太守なんかもいるみたいですよ。」
ほかにもぱっとしない太守な話を聞いた。そいつらは私と同じく、漢王朝の権威ないとアレな連中だ。
「おい。田豫。なぜか私以外の有力な諸侯がみんな乱世を歓迎しているようなんだが……」
「いや、まあ。漢王朝の権威なんか頼りにしない能力が高い連中は、自分が王になって好き勝手したいですからね。いうこときかない太守とか追い出せるくらい力あります。それだけの力があるんだから期間限定の官吏より、王様したいでしょうね。」
他の勢力は大丈夫で私は駄目って……
「まあ、簡単にまとめると公孫賛殿には有力な諸侯が持つような血筋も軍事力も魅力もないので漢王朝という後ろ盾がないとどうしようもありません。というか配下の武将がほとんど一族だけなので率いる事が出来る戦線が酷いことに。具体的に言うと2か所以上の戦線を維持できないというか。」
「うわああああああああ!!!!!」
酷い!酷すぎるだろ〜!
あれっ?私って有力な諸侯に入ってなかったけ?入ってたはずだ。いや、20代で太守なんてろくに居ない。もう十年に一人の……あっ、曹操や麗羽、袁術に桃香もそうだった。
ああ、私は有力諸侯(笑)だったのか。ほとんど名前もでてこない諸侯と一緒の部類だったのか。ははは……泣きそうだ。曹操はともかく桃香までも私の上に行っているなんて。あれっ?じゃあ、反袁紹連合ってなんだ。
「なあ、田豫。」
「なんですか?公孫賛殿」
「反袁紹連合って結局どうなるんだ。曹操達は麗羽に協力するんだろ。」
「まあ、董卓と我らでやるしかないでは。」
「それって連合なのか?」
「連合って定義は2つ以上の組織が協力することなので大丈夫です。」
別にそんな意味で聞いたんじゃない!
「いや、それじゃ勝てないだろ。」
「もちろん。董卓軍なんて当てにしてませんし、まともに戦って勝てません。なので董卓が新しく任命した太守に力借りて真下の袁紹の領地を奪うんですよ。」
「奪うって……反董卓連合の時にか?」
「はい。反董卓連合で兵を連れていくでしょう。その時、兵力が少ない都市を奪って補給を断つ。そして弱った袁紹軍を討ち、吸収。私兵化して彼女たちと同じく、各地の太守達を黙らせるだけの兵力を手に入れる。そして漢王朝からの正式な官位を貰い、正当に治めましょう。現在、血統も軍事力も魅力もない公孫賛殿が君主として唯一生き残る術はこれだけです。あと降伏してお情けもらったり、配下に名乗りでる選択肢もあります。うちは今の
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