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真・恋姫†無双 白馬将軍の挑戦
プロローグ ハムは反董卓連合に参加しないようです
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るんじゃないのか?そうすれば従うやつもでてくるはず。なんで分裂することになるんだ?」

「漢王朝というより、漢王朝を牛耳っている董卓がまともな脳をしているならまず、官位を取り上げ、自分の派閥の人間を反乱軍の土地に送るか、官位の剥奪を示唆し、味方に取り込むかするでしょう。光武帝が華北で名を挙げた際、更始帝が各地の太守の人事を変えたように。貴方は幽州牧たる地位をなくして各地の太守や県令を統率することができるとお思いで?光武帝のように皇帝を名乗り、割拠できる自信があるならそれもいいでしょうが。」

 それなら知っている。光武帝が皇帝になったのも、自分の派閥の解体を更始帝が始めたからだ。だから、各地の州牧や太守は、自分の身分を保障させるために皇帝になることを促した。それができたのは、光武帝にそれだけの実力があり、周りも協力し、勝てる算段があった。私はどうだ?皇帝になんて……いやいや、なら他の奴も同じだ。

「わ、わたしは別に皇帝になんてなる気ない。だが、それは、それはほかの奴らも同じじゃないのか?」
「袁紹以外はそうですね。」

 えっ、なんで麗羽だけが平気で私が駄目なんだ。人口には差があるが、麗羽と私の立場は同じ州牧なはずだ。対等。いや、私の方が長く州牧やってるし、むしろ先輩なんじゃないか?

「なんで麗羽だけ大丈夫なんだ?」

「董卓の参謀は袁紹の奔走の友と呼ばれる人間です。董卓は人事はそれらによって決められた。……まあ、今は処刑されたでしょうけど。つまり、袁紹に近い者が太守として各地に散らばっている状態。かれらは漢王朝の臣下ではなく、袁紹の友なのです。袁家は四世三公の名家。その影響力は計り知れない。」

「なにやってんだ。董卓は、麗羽の友達に人事を任せるなんて……馬鹿なんじゃないか?」

「何進の参謀を吸収したつもりが袁紹の参謀を吸収していたとは思わないでしょう。董卓はそういった機微に疎いようですし。そもそも派閥なんてものは見ただけじゃわからない。そういうのは名士の集団に入り、自然と分かるものです。董卓はすべての官僚が誰に推挙されて、どのような地位についているかなど分かりようがありません。何進の変わりとしてその地位を安堵したのでしょう。」

 うん……たしかに、早急に混乱を収めるために地位を安堵し、取り込むのは常道だ。計算外として、何進の部下が麗羽の友人ばっかりだったということか。私も董卓の立場だったらやってたかもしれない。

「……無力化ってたとえばどうするんだ?」

「公孫賛殿はこのたびの連合で大きな功があった。ゆえに三公の一つを与える。とかいって袁紹は幽州牧の地位を剥奪する。出世させてくるでしょう。三公になりますか?」

 たしかに。この状況での三公なんて意味ないだろう。というか、売官してた時の三公の値段
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