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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第七話 ネウロイとの戦い
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ののしっかりと和音はついていった。

「わぁ、上手なんですね、和音ちゃん」
「なんだ、リーネか」

 目を眇めて空を仰ぎ見る坂本は、ふと隣から聞こえた声に気付いて視線を向ける。
 と、其処に居たのはリーネだった。……エプロン姿の。

「なんて恰好をしてるんだ、リーネ。もう少し慎みを持て」
「お洗濯の途中に、芳佳ちゃん達が飛んでるのが見えたんです。それで、思わず見に来てしまって」

 エプロンの裾を風に揺らしつつ、リーネが空に白い軌跡を描く二人を指さす。
 小脇に編み籠を抱えているのは、きっとさっきまで洗濯物を干していた所為だろう。

「すごいなぁ……模擬戦をやったら負けちゃうかもしれない」
「ふむ……そうだな、ペリーヌを呼んで来ればちょうど4人になるか」

 それはそれでおもしろそうだ、と思案する坂本。

「はじめはちゃんと飛べるのか不安だったけど、楽しそうでよかったです!」
「はっはっは! 当たり前だろう。なにせ、あいつも扶桑のウィッチだからな! ウィッチに不可能はない!」

 大笑して言う坂本。なんだかんだで新人の教練が生き甲斐だったりするのだ。
 リーネとしても、友達≠ェ楽しそうに空を飛んでいるのを見るのは嬉しいのである。

《坂本少佐、そろそろ着陸してよろしいですか?》
「ん……よし、2人とも今日はここまでだ。降りて来い」
《了解です》

 坂本が指示を送ると、2人の機影がみるみる地上に近づいてきて滑走路に着陸した。
 発進の時とちがい、今度は特にトラブルもなく成功させる。

「お疲れ様、和音ちゃん」
「お疲れ様でした、宮藤さん」
「芳佳ちゃん! 和音ちゃん!」

 整備兵たちにユニットを預けた和音と宮藤が格納庫から出てくる。久しぶりに空を飛べたおかげか、その表情は実に清々しいものであった。
そんな二人を、笑顔を浮かべたリーネが走って迎えに行こうとした、その時だった。


 ウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――――……


「敵襲か!?」
「ネウロイだ!!」

 基地中にけたたましいサイレンの音が鳴り響き、あたりが騒然となる。

「宮藤ッ!! お前は沖田を連れて基地の中に戻れ! リーネは直ちに迎撃に出ろ!」
「了解!」
「すぐに宮藤とペリーヌを向かわせる。無理はするな!」

 坂本が素早く指示を出し、リーネが格納庫へと取って返す。

「こっち、和音ちゃん!!」
「え、あっ! 宮藤さん!!」

 呆然と立ち尽くしていた和音は、必死に手を引っ張る宮藤の声で我に返った。
 手をひかれるままに脚を動かし、基地の方へと駆け戻る。

(これが現実……この人たちは、本当にネウロイと戦っているんだ……)

 和音は、ネウロイと直接戦ったことなどな
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