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少女1人>リリカルマジカル
第三十四話 少年期P
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たらまずいため、初めて送る場所にはだいたいこんな風な作業をしている。自分ではなく、人や物だけを送る場合は、特に気を付けないとまずい。

 自分の家とか今いる地上本部みたいな俺がよく知っている場所。というか俺が訪れたことのある場所なら、こんな風に準備をする必要はない。頭の中でここらへんって目星が付くし、俺のイメージにそって転移してくれるからだ。

 でも初めての場所だと、細かい調整ができない。今だってもしミッドの東支部に行ってこーい、なんて感じで転移させたら、下手したら物資が届かない可能性が出てくる。管理局が管理している支部は1つではないため、うっかり届け先と違う別の東支部に送ってしまうかもしれない。もしうまく届いても、東支部のどっかに届きました、になったら局員全員で宝探し開始である。

 なので、まずは地図でしっかり場所を頭の中に叩き込み、次に総司令官から指定場所の情報と届け先の写真などをもらうことにしている。イメージが深まれば、届けてほしい場所に早く正確に送れるのだ。これはこの仕事を始めて、俺が知ったことだ。

 今まで初めていく場所には、旅行パンフレットなどで事前に調べてから転移していたけど……これは適当に転移しなくてよかったかもしれない。アリシアがいたから、危険がないようにかなり吟味していたからな。無意識のうちにイメージが深まっていたのだろう。実際事故直後に無我夢中で転移を発動させたときは、どことも知れぬ森の中だったし。


 あと俺の転移は、どうやら場所を基点として転移するらしい。これもここに来て気づかされたことだ。総司令官から「誰かに向けて送ることや誰かの傍に転移はできるのか?」と質問されて、試してみたができなかったのだ。俺が見える範囲でならできたけどね。

 副官さんに手伝ってもらい、俺の目の離れた場所に移動してもらう。そのあと、副官さんに向けてとぶように転移を発動したら、不発で終わってしまった。でも副官さんがいる場所を教えてもらった後ならしっかり発動したのだ。まぁ確かに、思えば俺が冒険したいがためにもらったものだからな。生き物を基点にはできないらしい。

「できたら次元犯罪者どもを一網打尽にできたというのに……」
「目の前に次々と管理局員が送られるって、犯罪者にとって超悪夢ですね」

 俺はおじいちゃんのその発想に超びびったよ。もしそうなっていたら、俺は絶対に働きづめにされていたな。


「ほい、転移っと。……総司令官届きましたか?」
「うむ、今連絡をもらった。無事届いたみたいじゃな」

 おじいちゃんのその言葉に俺は安堵に息を吐いた。さっきまで頭の中で思っていたことは、実際にやらかしてしまった失敗談だったからな。別のところに届けるとか、宝探しをさせてしまったとか。

 おじいちゃんは「始めは
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