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恐怖政治
第二章
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大体千カロリー位だぞ」
「千か」
「それではやっていけないぞ」
 首都の人民ですらそれだけ切迫しているのがこの国の現状だった、既に首都でも餓死者が多く出てしまっているのだ。
「我々も飢え死にするぞ」
「飢え死にだけは勘弁だ」
「飢え死にしない為に忠誠を誓ってきたというのに」
「これでは意味がない」
「そうだ、何の為の忠誠だ」
「餓えない為の忠誠ではないのか」
 こう口々に囁き合っていた。
「餓えていられるか」
「それだけは嫌だ」
「餓えて死ぬ位ならな」
「それこそ」
 彼等の中である決意が宿った、しかも。
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