第四章
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「海での合コンだ、水着でな」
「おお、それいいな」
「流石だな、それじゃあな」
「俺も行くな」
「僕もね」
「よし、佐藤もだよ」
彼は周りの賛同の声を聞きながら純貴も誘う。
「来てくれるか」
「断る権利は?」
「あるけれどその場合海辺でのソース焼きそばもビールもないからな」
「焼きそばにビール」
純貴の喉がごくりとなった、実はこの組み合わせは純貴の大好物だ、彼もそれがわかっていて言ったのだ。
「いいね」
「そして西瓜だよ」
「西瓜も」104
これまた純貴の大好物である。
「それも」
「来るよな」
「うん」
彼の選択肢はなくなった、それでだった。
友人の言葉に頷きそのうえで合コンに行くことになった、彼は笑顔で言う。
「よし、この秋山幸一の合コン開催決定だな」
「ああ、じゃあ水着用意するか」
「海だからな」
周りも笑顔で応じる、相手は同じ八条学園高等部の娘達ということも話が進んだ。
海に行く、まずは水着に着替える。
青い海と空を見つつ白い砂浜を進みながら秋山は純貴達に笑顔で言うのだった。
「場所は海の家な」
「そこでまず会ってか」
「それからか」
「ああ、そうなってるからな」
「じゃあ今から海の家か」
「そこだな」
「ああ、行くぜ」
秋山は笑顔で皆を海の家に案内する、そこには純貴もいる。彼は流れについていっているだけではあったが。
それで海の家に入るともうだった、水着の女の子達がいた。一人がその娘達を見て言った。
「ああ、顔知ってる娘いるな」
「だよな、商業科のな」
「そこにいる娘達だな」
「へえ、制服もいいけれどな」
彼等はその水着の女の子達、海の家の中央に置かれた長方形の大きなテーブルの一方に横一列に座っている娘達を見て言った。
「水着はやっぱりいいな」
「ああ、皆ビキニだな」
赤や青、黒と色は様々だ。色と生地が違うだけで下着と変わらない。
「解放的でいいよな」
「というか水着見るだけで来たかいがあったな」
「全くだよな」
「このセッティングは成功みたいだな」
提案者の秋山も彼女達を見てにやりと笑う。
「それじゃあな」
「ああ、今からな」
「合コン開始だな」
「待ったかい?」
秋山は周りの言葉を受けながらそのテーブルの方に挨拶をした。右手を頭の高さに挙げて陽気に挨拶をした。
「連れて来たよ」
「あっ、こっちこっち」
「はじめよう」
女の子達も彼の挨拶に手を振って返してきた、そうしてだった。
男組はテーブルの片方に陣取りそのうえで合コンを開始した。ラーメンや焼きそば、それにフランクフルト等を食べコーラやサイダーを飲みつつだった。
賑やかに話をはじめた、そのはじまりの時にだった。
女の子達の中の中心人物と
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