暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第33話 主人公薬味は、主人公魔人と遭うようです
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
それに、勇気が本当の魔法って言ったのはあんたでしょ?

自分の力でなんとかするわよ。ホラ、あんたあっちでしょ。じゃね!」

「あ、はい!頑張ってください!!」


目をなんや輝かせて、ネギ君は教員玄関の方に行った。


「なぁなぁ、なんのはなし〜?」

「こ、木乃香には関係ないわよ!ホラ、走んないと間に合わないわよ!!」

「ホンマやーー!愁磨はんにどやされてまうー!」


折角頑張って褒めてもらっとるのに、こんな事で評価は下げられへん!


ダダダダダダダダダダダ!! ガラガラガラ!
「ッセーーーーフ!!」

「あら、明日菜さん、木乃香さん。二人揃ってギリギリとは珍しいですわね。」

「おはよーさん、いいんちょー。愁磨は…せんせは?」

「ええ、なんでも急な転校生が居るとかで遅れているそうですわ。」

「へぇ、って事は一緒のクラスなんだ。ネギもそうだけど、

こんな時期に転校してくるなんて珍しいわよねー。」


複雑な家庭事情、とか言う奴なんやろか?

・・・ウチ、人の事言えるような普通の家に住んで無いんやけどな。


「……お前ら、早く座れ………。」

「「「うっひゃぁ!?」」」

「愁磨先生、何時の間に……と言うか、お顔が優れない様ですが……。」

「なんでもない、気にするな。――あー、知ってる者も居るようだが、

このクラスに新しい仲間が増える事になった。朱里(あかさと)君、入って来なさい。」


幽鬼みたいな愁磨さんが言うと、廊下にいた子が入って来た。


「初めまして!ボクはもみじ・A(エー)朱里(あかさと)って言います!

趣味は星座観察、特技は人の願いを叶える事、得意科目は天文学と幾何学!」


薔薇みたいな真っ赤なポニ―テール、炎みたいな紅い目のカワエエ顔。

綺麗な真珠色の肌で、元気な印象やのに、淫靡な雰囲気を持った子。そして――


「好きなモノは愁磨です!よろしく!!」


ベキッ! ミシッッ ジャコン チャキッ

なんでか男子の上の制服を着て、中等部のスカートを履いたその子の一言は、

4人の殺る気を最高まで引き上げてもうたみたい。


Side out



Side ネギ

「さて、全員質問は無いな?無いよな………?ハァ……。

アs…朱里、席はエヴァンジェリンの隣だ。」

「ハーーーイ!!」


元気な返事をして走って行くもみじさんと違って、

愁磨さんは疲れているような、怒っているような・・・すごく、なんていうか・・・。


「しゅ、愁磨さ――「『先生』、だ。」しゅ、愁磨先生……あの、授業……。」

「…ああ、そう言えばそうだったね。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ