暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜時を越えたデスゲーム〜
第七話

[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
「黙れよ」
アキトの口から発せられた言葉は、鋭い響きが隠っていて、罵り声を一瞬にして黙らせる。
「自白すりゃ良かっただって?…ふざけたこと抜かすなよ」
「β出身なんて…こんな状況になったデスゲームで、誰が自白すると思うの?」
「居るはずだぜ?この部屋に、ほかにもβが。もっとも、言わねえだろうが」
二人から交互に放たれる言葉に、プレイヤーたちは気恐されていく。
難しい言葉など一つも使っていない。
ただその声音が、鋭くて。聴いただけで体が凍り付いたように動けない。その間にも二人の言葉は続く。
「ビーター…言いネーミングだよ」
「そうだ、俺たちはビーターだ。これからは、元βテスター如きと一緒にしないでくれ」
そう言った二人の顔は、苦しさも悲しさも何も隠っていなくて、ただ「予想していた」と言うかのような冷静さが宿っているだけだった。
「二層の転移門は私たちがアクティべートしておいて上げる…付いてくるなら、初見のmobに殺される覚悟しときなよ」
プレイヤーたちは一斉に黙り込む。
エギルとクラインだけが、いたわるような、見通したような瞳を二人に向けていた。
カズネとアキトは二人に軽く微笑みかけた。
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ