暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幻想御手
Trick19_“轢き潰す”ことは決定だな
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話




御坂は電話で固法と白井から教えられて、タクシーで向かっていた。

木山はすでに警備員が先回りしていると電話で聞いた。

あとは捕まえるだけのだったはずだが、

警備員と戦いが始まる。

タクシーの窓から見えた、大規模な爆発によって御坂は戦いの開始を知った。


「おつりはいいわ! 早くここから逃げてください!」

タクシーを急いで降りて、御坂は爆発の場所へと走った。

「黒子、どうなってるの? 黒子!」

片手には電話。電話先の白井に疑問を怒鳴る。
白井たちは学園都市のカメラから現場を見ていた。

『・・・・木山が・・警備員と交戦してますの・・・

 それも能力を使って』

「彼女、能力者だったの!?

書庫(バンク)には彼女が能力開発を付けたという記録はないわ。
 でも、これは明らかに能力だわ・・それも複数の能力を使っているとしか」

電話の向こうからは固法の声も聞こえる。同じように戦闘を見ていたので
木山について急いで調べたようだ。

「そんな!能力は一人に一つだけ!例外はないはずでしょ!?」

『もしかして、幻想御手ではないでしょうか? 一万人もの能力者をネットワークで
 繋いだシステムは、いわば一つの巨大な脳。

 もしそれを操れるのなら人間の脳ではありえないことを起こせますの。
 それが正しいなら、今の木山は実現不可能と言われた幻の存在・・

 多重能力者・・デュアルスキルですわ!』

白井の推測を聞いたタイミングで御坂は現場に着いた。

そこにあった風景は

「警備員が・・全滅・・・」

全ての警備員が倒れていた。

「初春さんは!?」

御坂は近くを見渡した。
すぐに止めてある車の助席に友人を見つめて駆け寄った。

気を失っているだけ。よかったと安堵を漏らしたその時

「安心していい。戦闘の余波を受けて気絶しているだけだ。命に別条はない」

爆発の土煙の中から声が聞こえた。

土煙が晴れてゆき、その中に立っている人物が一人だけ。


   木山 春生


御坂はすぐに木山に体を向けた。

「御坂美琴。学園都市に7人しかいないレベル5。さすがの君も私のような相手と
 戦ったことはあるまい。

 きみに一万の脳を統べる私を止められるかな?」



*****************************************


「どれも繋がりませんの!」

「こっちもだめみたい」

時は同じころ。風紀委員177支部で白井と固法は学園都市のカメラを操作していた。

しかし、戦闘のせいで木山と、彼女に接触した御坂を映すカメラが全て壊れてしまった。

「どうしま
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ