第31話 魔人は少しフライングするようです
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side 愁磨
「え、あの、愁磨、さん……?その姿は一体……?」
「【そこら辺は後で説明するから。俺から絶対に離れないで。】」
「は、ハイ!」
と、俺の背中を守る様に杖を構えるネカネちゃん。
―――そして、それを見て笑っている悪魔共。
まぁ、お笑いだろうな。プルプル震えてるんだから。
「【ネカネちゃん、良いから。俺に任せて。】」
「あ…、う、ふぇ………。」
頭を撫でてあげると、俺の服の握るネカネちゃん。(今は黒い救世主服の方にしている)
・・・・気丈に振る舞っていても、やっぱり女の子だ。
普段ネギ(9割9分)とアーニャちゃんの世話してるし、学校でも村でも頼られているから。
誰かに頼るなんて事出来なかったんだろうな。
「【さて、悪魔共並びに魔王殿。誰からでも掛かって来いよ。
順番なんて気にすんな。――どうせ、誰も生かして帰れないんだからよ。】」
「ゲギャギャギャギャ!吼エルナ、人間!!貴様ノヨウナ小サ「【どぅあぁぁああああれが
マキシマムインフィニットスペシャル豆粒ドチビだゴルァァァ!!!】」
ドグン!と腹に手刀を叩き込み、内臓を引きずり出し、捩じ上げて千切る。
・・・・・真名に背を越されてから、某錬金術師並みに敏感になったのは内緒だ。
「うっわ、エグっ!?ボクでもそこまでやんないよー!」
「しゅ、愁磨さん…?」
「【ネカネちゃんは気にしないで隠れててくれ。】」
ネカネちゃんは渡したロングコートに隠れている為、状況が掴めていないのだ。
「クッ!!アスモデウス様!!ヤッチマッテクダサイ!」
「え゛!?しょ、しょうがないなぁ。
行っくよ、おにーさん!!『魔炎』ぁーーー!!」
気の抜ける様な声と共に放たれた炎は、大気すら焼きながら迫る。
・・・・・・けど。
「【ぬるい!蠅が止まるぞ!!】」
ザゥン!と蹴りの衝撃波のみで相殺する。
この程度だったら、ナギの『燃える天空』の方が熱いし速い!
「む――、生意気!!知らないからね!!
『魔炎!限界値突破』ぅーー!!」
ガォオォォォオオオン!!!
と、今度の炎は傍に居た悪魔を熱波だけで溶かし、
地面すら蒸発させながら凄まじい速さで向かって来る、それを―――
「【俺のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと、轟き叫ぶ!
ばぁぁく熱!ゴッドォ、フィンガァァァーッ!】」
「え、ええぇぇぇえええ!?そんな!ボクの『魔炎』を素手で!?」
「【・・・・・ヒートォ、エンドォッ!
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ