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少年は魔人になるようです
第31話 魔人は少しフライングするようです
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い半面、何故か少し寂しいけど。


と、なぜかしずなさんは、アリアを見つけると驚いた顔をする。


「愁磨さんが自然体過ぎるから、気付きませんでしたわ……。

高畑先生も気付いていらっしゃらなかった様でしたし。」


・・・・アリアさんや、妙な立ち位置を獲得しておりませんか?


「・・・そんな事、無いよ?」

「ノワールみたいに、ナチュラルに心を読まんでくれるか?」

「・・・ママに出来て、私に出来ない事は・・・あんまりない。」


「ウフフ。相変らずね、アリアちゃんは。」

「・・・変わらないこと、ない。身長、伸びたもん・・・。」

「これで、他の人とも仲良くしてくれたら安泰なんだけどな〜。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・がんばる。」


アリアのちょっとだけ前向きな台詞で、教室に着く。

中からは、始業ベルが鳴っているにも関わらず、

「肉まん食うアルかー?」とか「宿題写させてーー!」とか聞こえてくる。


「タカミチは本当に教師をやっていたのか……?」

「・・・・役立たず?ずぼら?」

「え、ええ。このクラスは元気が良いもので……。」


要するに御し切れなかった訳ですね、ハイハイ・・・。


「まぁ、適当に行きますかね。」


始業ベルが鳴り終わると同時に、俺は教室の扉を開けた。


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