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少年は魔人になるようです
第30話 一行は麻帆良に入るようです
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「さて、詠春とクルトからは、話しは通してるって聞きましたが?」

「フォッフォッフォ、どちらも詳しくは教えてくれなかったのじゃ。

自己紹介ついでじゃし、くわし―――――!!!!」


織原殿――四人おるか。愁磨殿が、恐らく認識阻害を解いたのじゃろう。

一瞬にして、四人が四人と繋がった。


「……かの英雄は、女王と共に処刑されたと聞いておったんじゃがのう?」

「主の上層部が嘘八百並べただけ、と言うことじゃ。現に私達はここにおる。」

「………して、英雄兼犯罪者一向がなんの用じゃ?」


エヴァンジェリンでさえ持てあましておると言うのに、

よもや、伝説となっている英雄に勝てるなど毛頭思っておらんが・・・。

学園園に仇成すと言うならば、この命と引き換えにでも―――


「クフフフフ。ふむ、いい目だ。それに免じて応えよう。

ん〜、そうだな。ここに来た理由は……ぶっちゃけ無い。」

「………ホ?」

「そこはせめて『ヒョ?』にしておけよ……。

暇潰し、休暇、戯れ、休暇、気紛れ、茶番、退屈凌ぎ、気晴らし。

要するに、何となくって事だ。」


こ、この英雄破天荒過ぎやしないかのう!?

自分が死んだ者扱いされているという事に、もっと気を使って欲しいのじゃが。

・・・・・職員にバレたら、ワシ飛ばされちゃう。


「飛ばされやしないから安心しろ。どっから命令来てるか忘れたのか?」

「心を読まんでくれんかのう?……それで、何が目的じゃ。」

「それはさっき答えたじゃない――って言っても、納得はしないわよねぇ。

そうね、ここで働かせて頂戴。」

「……つまり、教師として、と言う事で良いのかの?」

「そう言う事だ。ああ、家はエヴァの所に住むから問題ない。」


な、なぜエヴァンジェリンがおる事を知って―――

気にするだけ疲れるだけじゃの。


「フォッフォ、どうせなら警備もして貰いたいのじゃが、如何かの?

給料は弾むぞい。」

「やってもいいが、どうせならそうだな……。

ここには、日常でも権限持ってる指導員ってのが居るんだったよな?」

「良く知っとるのう……。」


指導員とは、主に分けて校内・区間・広域の三つあり、

校内は読んで字の如く、区間は一つの纏まった初等部〜大学の学区内、

広域は決められた区間内において、学生にそれなりの指導を許された教員の事じゃ。


「俺達全員に、全域――麻帆良指導員とでも言えば分かり易いか?

教員・学生・麻帆良内に居る全てにおいて指導する権限を貰いたい。」

「ヒョ!?そ、それは流石に無理と言うものじゃ。学長達ですら学区内が精々じ
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