暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜時を越えたデスゲーム〜
第六話
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「「はああああ!!!」」
二人は同時にボスの前に身をさらす。
「ぐるるるるる・・・・」
ボスは低く唸り声を上げ、ターゲットをカズネとアキトに切り替える。
「そこの二人!今すぐ逃げろ!」
アキトが鋭く叫ぶと、呆然として座り込んでいたβテスター二人ははっと我にかえる。
「た・・・助かった!」
「悪い!!」
二人は慌ててボスから離れる。
それを確認し、カズネとアキトは、同時に深く息を吐いた。
カズネが、ソードスキルでは無いが、ソードスキル独特の構えを見せる。
アキトもそれに習い、構えを見せた。
プレイヤーたちが息を飲んだのが解る。
「せあああああっ!!」
カズネが、ボスに向かって高速の突進をしていく。
ソードスキルではない。
あの妖精郷で身に染み付いた動作。
細剣スキル、【デルタ・アタック】。
三連撃のスキルだ。
でもこれは、相当な熟練度がないと習得できない。
そう、今カズネがやっているのは、ただの真似事。
身体ひとつで、デルタ・アタックを再現し、攻撃しているのだ。
それはアキトも同じ。
【ホリゾンタル・スクエア】
四連撃の水平斬りだ。
その二つの、ソードスキル”もどき”がボスに打ち込まれる。
ライトエフェクトも効果音もなにもない。剣を振るう二人の息遣いと、剣が風を切る音だけがボスの部屋に響いている。
やはり先に攻撃が終わるのは、三連撃のカズネ。
すぐさま、一撃単発の【アヴォーヴ】を発動。
これは本当のソードスキルである。
ボスのHPが、ガクン、と減る。
それを見たカズネは、【リニアー】を一発、ボスに叩き込む。
それで最後の1本のHPバーが半分を切った。
「最後行くぞ!」
「ok!!!」
カズネは【ストリーク】単発、
アキトは【ホリゾンタル】単発を発動。
同時に放たれた二つのソードスキルを浴びたボス、イルファング・ザ・コボルトロードは。
派手な音を立てて、真っ青なポリゴンと化した。
ボス部屋が静寂に包まれる。
瞬間、大きな歓声に包まれた。
皆、カズネとアキトの、踊るような乱舞に目を奪われ、魅せられていた。
「カズネ、アキト!」
「すげえじゃねーかっ!!なんなんだよ、アレは!!」
エギルもクラインも、カズネとアキトの無事を自分のことのように嬉しがってくれる。
「あはは・・・」
「・・・・・・」
『アルヴヘイム・オンラインで使ってました!』・・・なんて、口が裂けてもいえない。
二人はごまかすように、モンスターからドロップしたアイテムに目を向ける。
「「あ!」」
フラウアー・オブ・ライトはカズネのストレージに
シー・オブ・ジェイドはアキトのストレージに。
二人のアイテム欄には、それぞれ細剣と、片手剣が追加されていた。
「フラウアー・オブ・ライト・
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