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駄目親父としっかり娘の珍道中
第14話 仲良くケンカしなって言うけど……じゃぁ具体的にどうやってケンカすりゃ良いんだよボケがぁ!
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れは一重にこう言った激しいバトルやシリアス展開に瞬時に反応出来るようにする為にパワーを温存している。
 そう仮定しておく事にする。
 そんな訳で、このままだと永遠に起きそうにないので仕方なく起こす事にする。

「ほら、銀さん起きて下さいよ。もう朝ですよぉ」
「う〜ん、後5時間寝かせてくれよぉ〜」
「どんだけ惰眠を貪りたいんだよ! 普通其処は5分でしょ? 5時間って長すぎだよ!」

 ツッコミも冴え渡る今日この頃。流石にこれ以上の醜態を見兼ねた新八は意を決して銀時の被っている布団に手を掛ける。古来より起きない人間を起こす常套手段(じょうとうしゅだん)として用いられた戦法だ。

「起きろや糞ボケェェェェ!」

 怒号と共に掛け布団を取り払う新八。そこら辺あたりに新八の容赦のなさを感じられる。
 が、其処に映し出されたのは銀時だけではなかった。銀時の丁度腹の部分。其処にまるで子猫の様に丸まって眠っている存在が居た。だが、子猫の様にと言ったが別に子猫じゃない。人間の子供だ。
 栗色の髪にピンク色の寝巻きを着こなしそのまま静かな寝息を立てている少女が其処に居る。
 まぁ、此処まで言えば分かると思うが、其処で寝ていたのはなのはであった。昨夜偶然再会したこの二人。此処に来てからと言う物ずっとお互いを探し続けていたがようやくこうして再会出来たのである。
 普段は節約を徹底し、仕事の請負や金銭管理を行い、万事屋の屋台骨となっているが、実際は寂しがりやな面もあり、普段はケンカが耐えない父親と会えない日々はなのはにとってはとても寂しい日々だっただろう。
 その寂しさを埋める為にこうして銀時の隣で眠っていたのだろう。
 そして、その惰眠を新八は邪魔してしまったのだ。
 何とも気まずい空気が辺りに漂いだしていた。

「ん……あれ? 新八君……もう朝なの?」
「えっと……あんたら、ずっと一緒に寝てたの?」

 折角起こしに来たのに、気がつけば今度は自分が何処か誰も居ない所で人知れず眠りに落ちたいと思ってしまった新八がいた。
 その真相が分かるのは新八だけなのである。




     ***




 とまぁそんな訳で、折角なので昨夜再会出来たなのはを高町家ご一家やアリサ達に会わせる事となった。高町家ご一行もまた突然女の子が居る事に驚きながらもそのなのはを見ているのであった。

「あの、銀さん……この子は?」

 士郎が銀時の目の前に居る少女を見ながら尋ねた。しかし、この少女を見て士郎は微妙な感覚を感じていた。
 初めて会う筈だと言うのに、何故かなのはを見て初めて見た感覚じゃない。何処か懐かしく感じるのだ。
 まるで、遠い昔に何処かで会ったような気がするのだ。
 そんな士郎を他所に銀時はなのはの頭に手
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