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英雄伝説 零の軌跡 壁に挑む者たち
18話
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茶髪の導力ライフルを腰に下げている感じの良い男がこちらを見て言った。

「やっぱ分かっちまいますか?」

「それはそうだろう。新人臭い気配がするからな。見るからに練度が足りてないようだが。このクロスベルで本当にやっていけるのか?」

ランディの言葉にもう一人の金髪の男、ガッシリした体格と腰に大剣、帝国の騎士剣を下げている無愛想な男が4人を一目で力量を見抜く。

「とにかくやれるだけのことはやるつもりです」

虚勢でもなんでもなく支援課の真摯な気持ちを言ったつもりだったが、返答は手厳しかった。

「甘い。やれる以上のことをやらねばいつまで経っても成長しないぞ」

遊撃士の言葉は実績があるだけに重い。少し落ち込んでいるように見えたのか茶髪の男がフォローしてくれた。

「まあ頑張れってことだよ。個人的には応援してるよ。警察が頑張ってくれればこの忙しさも軽減するからね。そういえば自己紹介がまだだったね。スコットだ。こいつは相棒のヴェンツェル。今後現場で会うだろうからね。よろしく頼むよ」

「はい。支援課のロイド・バニングスです」

お互いの自己紹介が済むと支援課が外に出て遊撃士の二人は受付でミシェルと話し始めた。

「リンとエオリアがそろそろ戻ってくる頃だが、アリオスさんも出張中だ。俺たちがアルモリカに出ても大丈夫なのか?」

「旧市街の事はいつものことだけど、今回は連中の動きもあるからアリオスが介入したがっていたけど、まあなにかあればさっきの子たちも動くでしょうし、それで様子見かしら。この忙しさも来月にはあの子たちも来るから少しはマシになるでしょう」



遊撃士協会から出た支援課の4人は雑踏の中、人が少ない通りの隅でやっと一息ついた。

「ふう、緊張したな」

「ええ、でも思ったよりはなんとかなったわね」

「そうか?結構きつかったぞ。練度が足りてないとか新人臭い気配とか、俺は結構やれると思ってたから胸にグサグサ来たぜ」

「そうです。なんだか偉そうでした」

ロイドがリーダーということでほとんど対応をしてしまい、ティオは何も言う機会がなかったので言われ放題に不機嫌になっていた。
ティオの不機嫌を笑って受け流すと遊撃士協会の対応について感想を言い合った。

「これは良いんじゃないかしら。向こうも私たちに期待してるみたいで目的は同じなのだから競合意識はないようだし」

「でも眼中にないって感じでもあったぞ。こっちの力量なんか一発で見破られたからな」

「期待度は、警察だからどこまで使えるかわからないけど忙しいからいないよりマシだからちょっと期待してる、ぐらいかと」

「忙しいってのは言われなくてもわかるからな。でもこれで俺たちがやれることを証明出来れば」

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