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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
メイド二人
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耀は一輝の手にあるリンゴをさして言う。
こいつ、食いしん坊か?

「なら食べる?まだ有るけど。」
「食べる!」

一輝はりんごを三つ、倉庫から取り出し、三人に渡す。

「ハイ、?ぎたてをどうぞ。」
「ありがとう。」
耀はそのまま齧り付く。

「ありがとう。でも?ぎたてって・・・その倉庫の中には畑でもあるのかしら? 」
「あるぞ。」
「それはもう、倉庫じゃなくねえか?」
「倉庫って出てるなら倉庫なんだろ。」

十六夜と飛鳥の二人はそれもそうかと納得し、りんごを齧る。
一輝はその間に百二十個のりんごを取り出して、皮をむき食べやすい大きさに切るという作業を三秒でこなし、一個分ずつ皿に盛ると、風に乗せて子供たち全員に配る。
普段の生活でも便利なギフトである。

「子供たちもどうぞ。」
「「「「「「「「「「「「「「「ありがとうございます!」」」」」」」」」」」」」」」

キーン、と耳鳴りがするほどの大声で百二十人の子供たちが叫ぶ。
四人はまるで音波兵器のような感覚を受けた。

「昨日の比じゃねえな。」
「まだ耳鳴りがするわ。」
「皆、元気だな。」
《・・・。私、ここでやってけるのかな。》

十六夜に飛鳥、一輝は大声に驚き、耀はやっていけるのかどうか、昨日以上に不安になる。

「んで、今日皆はガルド戦?」
「ええ。あの外道を必ず裁いてみせるわ。」
「頑張って。俺もあの二人を連れて応援に行く。」
「たぶん、そのころには終わってる。」

そんな話をして、一輝たちの朝食は終わった。




            ===================



一輝は音央と鳴央を迎えに行くためにサウザンドアイズにきた。

「おはようございます。仕事熱心ですね。」
「・・・おはようございます。」
「じゃあ、お邪魔しま〜す。」
「当店はノーネームお断りです。それ以前に、まだ開店していません。」
「今日はお店の客としてじゃなくて、白夜叉に呼ばれてきてるんだけど?」

聞いていたのだろう、女性店員は一輝を中に通す。

「白夜叉は私室に?」
「はい。お二人もそちらにいると。」
「了解。」

一輝は昨日来た記憶を頼りに目的地にたどり着く。

「白夜叉。入るぞ。」
「それは入る前に言うべきではないか?」
「それは俺達に言っても無駄だ。」

一輝の台詞に白夜叉は笑い声を上げる。

「そんなことより、一つ質問いいか?」
「うむ。かまわんよ。」
「じゃあ単刀直入に。何でここにメイドが二人?」

一輝は後ろを・・・自分の後ろに座っているメイド二人をさして言う。

「似合っておるだろう?」
「かなりな。」
「ならよいではないか。」
「それも
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