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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
vs十六夜
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一瞬で警戒は解かれた。

「・・・うん。一つ質問いい?」
「どうぞ!」
「・・・・・・マジで、ここが?」
「はい!間違いなく、ここはノーネームの本拠です。」

《・・・よし。気になることは多々あるが、後でまとめて黒ウサギに聞こう。》

「あ、申し遅れました。私はリリと申します。」
「よろしく、リリ。そういえば、何でこんな時間にここにいるの?」

普通、最初に気づくべき点に今更気づく一輝。

「黒ウサギのお姉ちゃんに一輝さんが来たら案内するよう言われたんです。」
「・・・待たせちゃってごめん。」
《そして、黒ウサギは後で説教だな》

黒ウサギへの用事がどんどん増えていく。

「大丈夫です。白夜叉さんから連絡が来てから待っていたので、そんなに待っていませんから。では、屋敷に案内しますね。」
「うん。よろし・・・」

ズドガァァァァン!!!

「・・・よろしく。」
「今の爆音完全無視なんですか!?」
「大丈夫。きっとやったのは十六夜だ。あいつ以外にこんな無茶苦茶なやつは知らん。それより、早く横になってゆっくりしたい。」
「・・・解りました。では、案内させてもらいます。」

リリは爆音が気になるようだが、案内を再開した。
再開といっても、元々その場から動かずに話をしてたんだけどな。



           ===================



リリから部屋は好きな部屋を使っていいといわれたので、最上階の角部屋を使わせてもらうことにした。
眺めがよさそうだしね。

「・・・疲れたし、風呂は簡易式でいいか。」

と言うと、一輝は水を少し取り出し、高速で回転する渦にすると、自分の体の上を這わせる。
一輝のギフトもあって、これなら濡れずに体の汚れを全て落とすことが出来る。

《風呂に入ったって気はぜんぜんしないんだよな。》

そして、寝巻きに着替えた一輝は、ベッドに横になり目を閉じる。


「おやすみなさ・・・」
「寝るな。」

寝ようとしたところを十六夜によって止められた。

「・・・何の用?寝ようとしたところを起こされてかなり不機嫌だから、今なら安い喧嘩でも買うぞ?」
「お、そりゃちょうどいい。お前のギフトと実力だけ知らなかったからな。ちょっと試したかったんだ。」
「この台詞に乗ってくるやつ、リアルで始めてみた・・・・」

一輝としては、今の台詞で終わって欲しかったようだ。

「んで?ルールは?」
「そうだな・・・外に出ての勝負。先に膝をつかされたほうの負けってのでどうだ?」
「OK。」

そのまま、二人は窓から飛び降りて外に出る。

「もう一度確認しとくが、ルールはあれで良いんだな?」
「ああ。この勝負の目的は、
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