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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
アンゴルモア・プロフィット
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さて、その後一輝たちは和室に残り、黒ウサギたちの見送りに行った白夜叉を待っていた。
「待たせたのう。」
「別に、本を読んでたから退屈もしなかったしな。それで?話すことって?」
「ふむ・・・その前にもう一度確認しておくが、本当におんしがあのゲームを?」
「ああ。証拠は・・・今あるのは二つだな。音央と鳴央、お前たちのギフトカードを白夜叉に見せてやってくれ。」
「ん、了解。」
「解りました。」
そして、二人の渡したギフトカードを見て白夜叉は、
「ふむ。確かにこやつらはあのゲームの捕らわれの少女のようじゃな。」
と言い、姿勢を正し一言。
「東のフロアマスターとして、正式に礼を言わせてもらう。知っているかもしれんが、あのゲームは魔王が設置したゲームでな、何人もの人が神隠しに合っていたのだ。」
「それは、挑戦する前に鳴央から聞いた。」
「そうか。それで色々なコミュニティから被害届のようなものが届いてな。
そのこともあって、魔王対策の一環として私が解決する予定だったのだ。」
「そうか。もう俺がクリアしたんだが。」
「じゃから、私からいくつか恩賞を与えようと思い、残ってもらったのだ。何がいい?」
「・・・・・・その前に一つ質問なんだが、この件で二人が罰を受けるってことは?」
「もちろんないよ。」
「・・・となると、一つ・・・というか三ついいか?」
「うむ、言ってみよ。」
「こう・・・俺がこの二人を召喚できる・・・みたいなもの。」
「ふむ・・・魔王の隷属の際に使うものに近いな。どのようなものがいい?」
「出来る限り持ち歩いて違和感がないもの・・・こんなのは?」
と言うと、一輝は空間に穴を開け、携帯を取り出した。
「ふむ・・・携帯電話、と言うのだったか?」
「そう、それ。」
「解った。作らせよう。出来たら連絡する。他にはあるか?」
「他にか・・・じゃあ、物はあと一つ。妖刀をくれない?」
「どのくらいのものを?」
「べつに、妖刀と分類されればどんなものでも。」
「解った。ではこれでよいか?」
と言うと、白夜叉はギフトカードを出したときのように拍手を叩き、一輝の前に一振りの刀が現れた。
「どんなものでもいいと言うから、かなり弱いぞ?」
「十分だよ。」
一輝は刀にギフトカードをかざし、それもしまう。
ギフトカードには“量産型妖刀”という文字が並んだ。量産型て。
「後、個人的なお願いを二つほどいいかな?」
「ふむ。言ってみよ。」
「じゃあ一つ目。あの神隠しのゲームを設置した魔王に出来る限り手を出さないようにして欲しい。白夜叉だけじゃなくて、他のコミュニティも。」
「その理由は?」
「あんだけのことをしたんだ。俺たちで倒す。」
「く、くく・・・
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