第4話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
僕が女の子云々は置いといて、どうやらイリナは兄さんの正体に気づいたようだ。
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
「よく無事だったわね」
あの二人が帰ったあと、リアス先輩が帰ってきてそう言った。兄さんの時と同じように血相を変えて入ってきたのが印象的だ。
「あの二人もさすがに一般人のいるところで事を起こすつもりはないみたいですよ」
肩をすくめて僕は言った。
「ところで、用事ってなんだったんですか?」
下僕の無事を確認した後、リアス先輩に兄さんが質問した。
「どうやら、昼間にソーナたちと接触したみたいでね。その話だったのよ。ソーナの話では、彼女たちは私、つまりこの町を縄張りにしている者と交渉をしたいそうよ」
「教会の人間が悪魔と?」
兄さんがもっともな疑問を上げ、それにリアス先輩はうなずいた。
「と言うことは、依頼なんでしょうか?」
今度はアーシアさんがリアス先輩に質問する。
「わからないわ。でも、彼女たちは明日の放課後に部室に訪問してくる予定よ。こちらに一切の攻撃を加えないと神に誓ったらしいわ」
「信じられるんですか?」
「信じるしかないわね。それに近頃この町に訪れえる神父が惨殺されるみたいだし、教会側も相当切羽詰っているようね」
難しい表情のリアス先輩。フリードのことを考えるとわからなくもないが。
何かが起こる。この場に全員がそう思っていた。
■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■
そして、次の日。
約束通りにイリナともう一人の女の子が部室のソファーに座っている。対面しているのはリアス先輩と朱乃先輩。眷属と僕は隅に控えていた。
そんな中、心配なのは祐斗だ。今にも斬りかかりそうな雰囲気で彼女たちを見ている。
「先日、カトリック教会本部バチカン及びプロテスタント側、正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが奪われました」
話を切り出したのはイリナだった。
しかし、奪われるって・・・・・・・・。大事な聖剣じゃないのか? しかも複数の教会から盗まれたってどういうことさ?
「・・・・・・・エクスカリバーは大昔の戦争で折れてしまったんです」
疑問に答えてくれたのは小猫ちゃんだった。聖剣って折れるもんなんですね・・・・・・。ビックリだわ。
「折れたエクスカリバーの欠片を集め、錬金術によって七本の剣へと変わったのさ。そしてこれがその七本のうちの一本、『破壊の聖剣』。カトリックが管理している」
布を巻き取って、その姿をさらす。兄さんの顔
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ