暁 〜小説投稿サイト〜
やはり俺の青春ラブコメは…間違ってるのかなぁ
こうして俺の物語が終わり、始まる
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此処に来なければいかない理由は………考えたが特に無い気がする
 それに人はそう簡単に変わることは出来ないしね。出来たら誰も困ってないしな。そうだ、俺は立派に学校生活を送って行けている。ただ友達という立場の人がいないこととクラスからの隔離とか、高校生活を充実してないだけだ!

 あれ?これって青春とはかけ離れているような気がするのだが………

 そんなことを長々と考えていると学校のチャイムが流れ時計を確認するともう下校時間だった。俺はようやくこの部屋から解放されると思い、安堵の息が漏れた。それを気を悪くすることも無く、文庫本をカバンにしまい、立ち上がるとドアの方へと向かった。つまり、俺の目の前を通るということだ。
 何かお疲れとか言った方が良いのかこれ?別に全然疲れるようなことしてないけどな。……まぁ、一声かけるのが社会の常識というものだろう。……うわぁ……適応したくないなー。
 どうでもいいこと考えているといつの間にかドアの前まで歩いていた。その時に雪ノ下と目が合う。それと同時にバタンッとドアを閉める。夕日が差し込むこの教室に俺だけが残された。

 「……あいつ、フツーにスルーしたぞ…」
 しっかり目が合ったのに。逆に俺ならそのパターンは嫌でも一応軽いあいさつはするのに!
 ……あぁそうか。俺を認識できなかったのか?まさか…遂に俺にもミスディレクションが使えるようになったのか!!バスケ部入部すれば絶対活躍するぞ。この学校のバスケ部と試合する他校よ………俺が出ないから勝負は解らないぞ…運が良かったな。あれ?でも確か、光がいないと影は役に立たないんじゃ……。
 つまり光が無いとただの影薄いやつってことになるね。あれ?つまりいつもクラスにいて声を掛けられないのは影が薄いから?なるほど、分かったよ平塚先生!俺の更生するべき点は影が薄いということだったんだ。
 俺は問題児じゃないぞ!精神も平常なんだ。影薄いだけだったんだ!
 ふぅ……お世話になりました雪ノ下さん、平塚先生。今日一日だけでしたがお世話になりました。そう心で感謝の気持ちを表し、退部申請を記入するためにこの教室を後にした。
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