愛と哀 〜集結編〜
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られたのは6人だと言ったな」
フアラが冷静に質問した。
「あぁ、ヒイロ・ユイ、ベースの人間の名前を名乗っている通り、奴はお前の失敗作だ、否、試作っと言った方がいいな」
「俺の…」
「奴は私のベース、ミリアルド・ピースクラフトの息子である、ミル・ピースクラフトのクローンの遺伝子を組み替えてヒイロ・ユイにしようとしたのだ」
「それ故、今回のような作戦を…」
「それは否定する、ヒイロ・ユイ、否、ビリオ・ピースクラフトは失敗作だ、だからビリオは、独自の思想を持っている」
「しかし、AC195に既に存在していたと…」
「あぁ、ビリオも存在していた」
「だが、ミル・ピースクラフトはMCの人間だ」
「ビリオは意識端末と生態端末に分けられる、つまりは不死身、意識端末のビリオはAC195より存在していた、だが、当時、生態端末は存在していなかった、そこで、ビリオの意識は、長い間チャンスをうかがい、サンクキングダムのデータを盗み、自身の身体を作り出したのだ…自分を捨てた人類を殺すために」
「いろいろと引っかかる」
五神が呟く。
「まず、俺たちはAC195より存在していたのに今15歳だ、そして、ビリオは意識と生態に分けられるが俺たちはどうなんだ?」
「私たちは眠っていた、あのリリーナ・ピースクラフトや、2人目のヒイロ・ユイと同じようにな、なぜ眠っていたかというと、当時は理論上、意識と生態を分けるのは可能だったが、生態に意識を埋め込む技術が無かった」
「なるほど…では、奴は殺せない」
「方法が1つだけある、奴は意識自体がZEROシステムになっている、それを利用して、ZERO同士の戦いでシステムダウンさせる」
「意識を殺すしかないということか」
トリントンが自分の考察を述べた。
「それで、僕たちの力が必要なんだね」
クアトロが話しをまとめた。
「お前たち、自分の正体の事…」
サユイラが予想外の反応に困惑しながら聞いた。
「自分が何者だろうと、関係ねぇだろ?」
「俺たちは強化人間である前に兄弟だ」
「今どうしようと目の前の敵に立ち向かわなければならないことに変わりはないしね」
「このまま道化らしく生きるのも悪くない」
「俺たちは勝つべき存在だ」
兄弟たちは明るかった。
「お前たち……」
「兄さん、戦おう、俺たち以外に奴は倒せない、そして、奴がやろうとしてる事は絶対阻止しなければならない」
ウィンクラフト兄弟は新たな決意と共に戦いに挑むのであった。
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