愛と哀 〜集結編〜
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取ったのを確認すると、一息おいて、口を開いた。
「??を…託すぞ」
そう、言って老師・張は、ワイヤーをたどって格納庫を立ち去った。
「私の…」
数分後、基地内に爆音と衝撃が走った。
「何だ!?」
デュアルがバランスを立て直しながら呟く。
『警告・BFからの攻撃を確認』
基地内に若い男の声が響いた。
「皆、出るぞ」
フアラが兄弟に声をかけ、格納庫へと走った。
フアラたちが発進準備を進めているころ、外では既に戦闘が始まっていた。
敵機は3機。
それぞれ、青、赤、緑のカラーのMS、オルシリーズ。
一方こちら側は、青、黄色、赤、白のカラーリングで、手に、巨大な斧を持ったMS、1機のみ。
「待ちくたびれたぜ」
「ガンダム…!!」
「……」
ガンダムキラーパイロットの3人は以前とは性格が変わっていた。
馬鹿にしたような口調だったジョニーは、静かで、殺意に満ちた目をしていた。デイノは、その明るさこそ変わっていないが、少年らしかった口調が大人びていた。フィニチアは、物静か、と言うより、完全に無口で、表情ひとつ変えない、まるで空っぽの人形のようになっていた。
「行くぜぇ!ガンダムゥ!!!」
デイノは前方のMSに突っ込んでいった。
「んじゃ、おっ始めますかぁ、行くぜ、相棒」
ニコラと呼ばれたMSのコックピットには茶色の三つ編みが特徴的な青年、デュオが乗っていた。
ニコラの斧、ニコラアックスがオルシリーズから放たれるビームの弾幕を切り裂き、ベテルギウスに襲い掛かった。
「そんな攻撃!!」
ベテルギウスはニコラアックスをかわし、距離を詰めた。
「もらったぁぁあ!!!」
「まだまだだな!!!」
ベテルギウスのニードルを華麗にかわし、ニコラは後退した。
「ガンダムは…敵!」
フィニチアの声と共に、プロキオンとシリウスがニコラに殴りかかった。
「っと」
デュオは、左右からの同時攻撃にひるまず、ニコラアックスでシリウスを押さえ、プロキオンの拳を右手で掴んだ。
「あらよっと!!」
そのままプロキオンの拳の慣性を残したまま、シリウスに投げつけた。
「くッ…!」
「おのれ…!」
「「「うおぉぉおぉぉおおぉおぉおぉ!!!!!!」」」
3機が同時に、最大出力でビームを放った。
一見、闇雲に見える発射だが、その弾幕には逃げ場が無かった。
「こいつ等、なかなかやるな!!」
デュオは、器用にニコラを操縦し、機体への被弾は免れた、が、主力武装のニコラアックスが、その大きさ故に、被弾し、破壊された。
「チッ…」
回避行動からの立て直しで、一瞬の隙ができた。デイノはそれを見逃さなかった。
「そっこぉぉお!!!」
ベテルギウスの手から、ニードルが発射された。
「クソッ!!」
ニコラに向かって真っ直ぐ飛
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