第28話 一行は休憩に入るようです
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紅き翼』だと!?馬鹿なッ!!で、では、谷底の王女は!!」
「そう言う事です、元老院議員さん。」
ここに居ない、『紅き翼』最強のリーダーが行っている事でしょう。
「ック、馬鹿なッ!!幾ら『千の呪文の男』とて、あの谷底から…!!」
「それはどうかのう?あの馬鹿が魔力も気も使えん位で死ぬ訳が無かろう。」
「それに、さっき愁磨も行った事だしな。」
そう、愁磨さんも行っているのですから、確実にエルザ様を助けてくれるでしょう。
「ぐぅ…!!何をしている、反逆者だぞ、捕えろ!!谷底の三人も逃がすな!!」
「……この状況で勝てると思っているのか…。つくづく愚かな元上司だ。」
「フハハハハ!!このイベントの警備はここに居るだけでは無い!
周囲10kmに3個艦隊と5000名の精鋭が配置してあ―――」
・・・・この人達が、戦時中にどれだけの戦艦・兵士を相手にほぼ無傷で勝ったか
忘れている様ですね。
「だから、その程度の戦力で良いかって聞いてるんだよ!!!」
全員の魔力・気が練られ、議員と兵士を攻撃が飲み込みました。
これで、この場は良い筈です。
―――しかし、これではダメなのです、皆さん・・・・・・!!
Side out
Side ナギ
「ナ、ギ………?」
「あ?それ以外の誰に見えるんだよ――!!っとお!」
魔獣共は俺とエルザを見つけると、すげえ速さで噛みついてくる。
チッ、いつもならこんくらい楽勝なのによぉ!魔力も気も全く使えねえってのは厄介だな!!
「なんで、ここに……?どうして、なんで……。」
「なんでって―――」
俺は魔獣の攻撃を避け、谷の出口へ突っ走る。
「答えて!…答えるのじゃ!!こんな事をしてなんになる?!
ここでは、お主も一般人と変わらんのじゃぞ!!
攻撃が掠っただけで、即死してしまう様な所に……!!無謀すぎる!!」
あんまり喋んねえでくれっかな!?避けんので精一杯なんだからよ!
「ッハ、確かに、今までで一番――二番目に危ねえかもな!!」
・・・言い直したのは、アレだ。あいつと、一回マジで戦って貰ったからだ。
手足をぶった切られたし、マジで死ぬと思ったからな。
「この俺様が良いとこレベル10状態だからな!!
でも、クリア報酬がお前だってんなら、いくらでもやってやるぜ!!」
「わ、妾は、何故かと聞いておるのじゃ!!
こんな危険を冒してまで助けて貰う価値なんて、妾には―――!!」
「ッハ、約束しただろうが!!どこまででも連れて
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