屋上にて
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説明した。説明している間瑠奈は一子、百代と一緒に遊んでいた。
説明を終えるとみんなは納得したのかそれぞれが深く頷いた。
すると千李の足元に瑠奈がやってきて千李を見上げる。その目は何かを懇願しているようだった。
千李はそれが何かわかったのか瑠奈をそっと抱き上げると肩車をした。
……やっぱりああいう顔をするときは肩車か抱っこのどっちかだからね〜。
内心で瑠奈の行動を理解していると翔一が声をかけてきた。
「千李先輩の娘ってことはやっぱ強いのかその子」
「んん〜。まだまだだけどそのうち強くなるわ」
言うと納得したように翔一はうなずいた。
と、そこで由紀江が千李に聞いた。
「あの、千李先輩にお聞きしたいんですけどその子。瑠奈ちゃんの眼帯って」
「ああそっか。眼帯の説明はしてなかったわね。決して目に傷があるとかそういうんじゃなくてね?瑠奈は生まれつき気の量が多くてねそれを抑制するためにつけてるのよ」
……まぁ龍眼のことは言わない方がいいわね。
由紀江も納得した様子だったのを確認すると千李は皆に聞いた。
「他に何か質問のあるやつはいる?」
千李の問いに皆は首を横に振った。
と、そこで翔一が提案した。
「ようし!!じゃあ瑠奈に俺達のこと紹介しとこうぜ!あと千李先輩の娘なら風間ファミリーにも絶対に入れるからな!いいよな千李先輩?」
「私は構わないけど……。瑠奈はどう?仲間に入りたい?」
「うん!なんかすっごくおもしろそうだね」
瑠奈の返答に千李は「そう」と言うと翔一に言う。
「じゃあ瑠奈に自己紹介よろしくね」
「おう!まかせとけ!!」
その後は千李に肩車されている瑠奈にみんなが自己紹介をしていた。
瑠奈も嬉しかったのか大和たちをそれぞれ「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」付けで呼んでいた。
ただ一人なぜか岳人だけは呼び捨てだったが。
川神院についた千李は改めて瑠奈に聞いてみた。
「瑠奈?鍛錬メニュー全部できた?」
「うん!」
そう答える瑠奈を見ながら千李は驚いていた。
……まさかあの量をこなせるなんて。まぁできてなくても褒めるつもりだったけど。
千李が思っていると。
「すごいな瑠奈!あの量をちゃんとこなせるなんて。なぁワン子?」
「うん。まぁでも今の私なら余裕よモモ姉様!」
……負けず嫌いをここでも発動してどうすんのよ。
一子の発言にあきれながらも千李は瑠奈を褒める。
「本当に凄いわね瑠奈」
「えへへ」
瑠奈は顔を赤らめながらも笑顔でいた。それだけ千李に褒められたことがうれしいのだろう。
その後
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