暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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奴!ちょっと話聞け!」
私はバーサーカーモードまっしぐら。
私がこんな言葉吐くとは思わなかったのだろうか、少年は瞬間「はっ?」というかのような顔をしてから、即座に反応する。
「何なんだよ!お前途中参加だろ!」
「話きけっつってんだろ!還すぞ!土に!」
「はあ!?おまっ・・・・頭大丈夫か!?」
「正気ですけど!?・・・・らあああっ!!!!」
私は毒舌(?)を吐きながら、さらに攻撃を続ける。
少年も、我に帰ったように剣を振り始めた。
少年の剣は、私と同じ両手剣。
素早さは落ちるが、攻撃力は高い。
「こ・・・の・・・・くたばれええええええ!!!!」
少年の叫びが聞こえる。
「逝けよ・・・おらあああああ!!」
私も叫んで、高速斬撃を最高速度まで上げる。
今までは一撃につき十撃だったのが、一撃につき十五撃分になる。
スキルをコンプリートすれば20連撃も出来るのだが、このスキル、熟練度があがるのが絶望的に遅い。
850まで来ただけ褒めて欲しいよ本当に。

なんて考えているうちに、隠れボスのHPはのこり1割。
「はああああ!」
「っらああああ!」
私たちは最後の一撃を同時に発動させた。
二振りの剣が隠れボスの巨大な身体を貫き、ポリゴンへと変える。
私は案の定、お約束のようにふわりと後ろへ跳躍した。




「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・も・・・キツー・・・」
私から噴出していた殺気が綺麗さっぱり消え去ったからなのか、少年は驚いている。
「おい・・・お前・・・・」
驚愕と呆れが半分ずつ混ざった声をかけてくる少年。
私ははっとする。
ヤバイ。

・・・・うん、ヤバイ。


ダレかタスケテ


「おい・・・?」
少年が私の肩を触る。
「きゃあああ!?や、や、やめて!!」
私は立ち上がると、もう一度後ろに跳んだ。
「・・・・っ・・・・や・・・・来ないで・・・」
「はぁ・・・?お前何なの?さっき散々暴れといて・・・経験値が真っ二つだよ」
「来ないでー!や!やぁ・・・・っ」
少年が迷わず近づいてくる。
私は限界に達し、ペタリと座り込んでしまった。
「っっ・・・は・・・・・」
リアルなら心臓がある場所を押さえ、私は近づいてくる少年を見上げた。
「・・・何、怖がってるんだよ・・・俺がわりぃ事したみたいでなんか罪悪感が酷いんですけど」
「よ・・・・ちか、づかないでよぉ・・・・」
「なんで?理由は?」
踏み込んでくる奴だ。
戦闘中の私を先に見てしまった人は、必ずこの反応。
「私・・・初対面の人・・・・無理・・・なの・・・・」
「人見知り?」
聞かれ、コクコクと頷く。
「・・・・はぁ!?酷過ぎだろその人見知り!お前、さっき戦ってたときの人格どーした!?落としたのか!?あ・
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