暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Cそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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こされて空を飛び、私がシャルちゃんを後ろから抱っこして飛ぶ。

「シャルちゃんってとても良い香りがするね〜♪」

甘くて優しい、そしてどこか懐かしい香り。すごく落ち着く。入浴剤や石鹸、シャンプー・リンスとか、そういうのじゃなくて、シャルちゃん自身から香りがする。

「そう? ありがとう、なのは。わたしね。なのはに抱きしめられてると、すっごく安心できるの。なのはは良いお母さんになれそうだよ♪」

「え? そうかなぁ・・・? 未来のことはよく判らないけど、でも、そうだと嬉しいな♪」

「あはは」「にゃはは」

2人でニコニコ笑ってると、すぐ側を飛んでるアリサちゃんから「イチャついてる暇はないわよそこ!」ってお叱りの言葉をもらった。シャルちゃんと2人して「ごめ〜ん」と謝りながら、ジュエルシードの在る場所へと飛ぶ。

「前方、蜘蛛の巣ありです!」

「りょ〜か〜い!」

すずかちゃんの指示に従って僅かに上昇して蜘蛛の巣を素通り。と、その直後「バッタぁぁぁぁ!」目の前の草からこっちに向かってバッタが跳んできた。今の私たちと同じサイズだから恐ろしいのなんのって。回避行動に移ろうとした時、

「ふぉぉぉぉ! さっきのカエルかぁぁぁぁ!」

横から跳んできたカエルの舌が空中でバッタを捕獲。そのまま私たちの目の前を通り過ぎて行って、草むらの中に消えて行った。今の内って言うことで私たちは少しスピードを上げる。ようやく草むらを抜けて、川沿いへと到着。

『近いよ! 気を付けて!』

「「「はいっ!」」」

「ありがとう、なのは。降ろして」

「あ、うん」

地上に降り立ってシャルちゃんと離れる。アリサちゃん達も降り立って分離。それと同時。私たちを囲う輪っかのような魔力の流れが生まれてくるのが判って、次第に目で見ることが出来るほどになった。

「とりあえずなのは達だけで封印してみて。危なくなったら、わたしも加勢するから」

「心配ないわよ。短い時間だったけど、あんたとの訓練であたし、結構強くなったと思うし」

アリサちゃんが“フレイムアイズ”のトリガーを引くと、銃身から薬莢――カートリッジが排出されて、アリサちゃんの魔力が跳ね上がる。それを合図にしたかのように周りの魔力の流れに変化が生まれた。輪っかだったようなものがいくつにも途切れて、私たちの身長を超すほどの魔力の球体が12と生まれた。
そしてその魔力の球体がグニャグニャ形を変えて、最終的に「ぬいぐるみ・・・?」になっちゃった。ウサギのぬいぐるみはピョンピョン跳ねて、犬のぬいぐるみは後ろ足で首を掻いてたり、デフォルメされた虎はガオーガオーって吠えてる。

「ねえ。あたし達の小人化と関係あると思う? あのぬいぐるみ軍団」

「「「さあ?」」」


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