幻想御手
Trick18_これでも私、レベル0ですよ
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す!!もし眠ちゃっても私がすぐに起こしてあげます! だから私に
ドーンと任せちゃってください!!」
『初春・・』
励ますように、明るい声で初春は言った。
「能力が使えなくたって佐天さんは私をいつも引っ張ってくれるじゃないですか!
力があってもなくても・・佐天さんは佐天さんです!
私の・・ヒック・・親友なんです!」
声のトーンが、下がっていき、最後は堪えられなくなって初春も泣いてしまった。
「だから、そんな悲しいこと言わないで・・」
『・・・プ、フフフ・・アハハハ!』
「佐天さん?」
『初春を頼れって言われてもね、アハハ』
「もうひどいですよ! それに私だけじゃないですよ。周りにすごい人が
たくさんいますし!」
『うん、そうだね。迷惑ばかりかけてごめんね。
あとはよろしく』
「初春さん、電話替わってもらっていいですか?」
「え、信乃さん? あ、はい。佐天さん、信乃さんに替わりますね。 どうぞ」
信乃は初春から携帯電話を受け取った。
そして信乃はすぐ側のバス停のベンチに座り、同じように座るよう初春を促した。
電話の内容を聞けと、そう言うことだろう。
初春もそれがわかり、隣に座って電話の声が聞こえるように近づいた。
「こんにちは、あなたの生活に幸せをお届けする何でも屋の西折信乃です」
『え、信乃さん!? どうして電話に、なんですかそのキャッチフレーズは?』
「ギャグです」
『ギャグ・・?』
「まあそれはともかく。すみません。電話を盗み聞きしていました」
『・・そうですか』
「それで、佐天さんにいくつか言いたいことがあって電話を替わってもらいました」
『・・はい、お説教でもなんでも聞きます』
佐天は初春と話して少し安心したようで、信乃の話もすぐに聞くことを決めた。
「1つ目、ズルしたからバチが当ったとか言ってましたけど、それは同感です」
『そうですか・・ごめんなさい』
「私に謝らないでください。でも反省はしてくださいね。
私の個人的な考えですが、神様はいないが因果応報はあると思います。
だから佐天さんがバチが当たると言っていた事ですけど、
まあ、仕方ないですね。悪いことしたから素直に受け入れて反省してください」
『厳しいですね。でも、わかりました。寝ている間に反省します』
「よろしい。って偉そうに言ってしましましたね。
では2つ目、佐天さんは努力をすべて出し切った自信はありますか?」
『・・・』
沈黙。しかし信乃は続ける。
「昔々、とある少女がいました。少女は最初は"低能力者"(レベル1)と判定
されましたが
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