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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十二話 親子対決!?速いのはどっちだ!?
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の髪と碧銀の髪が見えた。

「…………」
[マスター、まさかとは思いますが……]
「……まぁ、聞いちゃいけない系の話だったら立ち去るっつーことで!」
[……やはり最低ですね]
「まぁまぁ、手わけで、今からお喋り禁止な、っと!」
ウォーロックにそう告げて、ライノは音を経てないように、二人に近づいて行く。

「……しい記憶、幸せな記憶も、ちゃんと受け継いでいます……例えばオリヴィエ聖王女殿下との日々とか」
「…………」
どうやら、アインハルトが持っていると言う覇王イングヴァルトの話らしい。これは……

「(聞いて良い話なのかね……)」
少し迷いつつも、アインハルトの語る歴史のドラマに、ライノは耳を傾けた。

聖王女、オリヴィエ・ゼーゲブレヒトと、クラウス・G・S・イングヴァルト。
元来、この二人の歴史上における関係性については諸説あると言う事は、以前にも話したと思う。
具体的にすると、聖王女と覇王は関係性が有ったと言う説と、そもそも生きた時代が違う。と言う説が、半々と言った所だ。このほかにも幾つか説はあるが、大筋ではこの二つに分ける事が出来る。が、どうやらクラウス・イングヴァルト本人の思い出を丸ごと持っているアインハルトの話しを聞く限り、別時代説は完全に駆逐して考えてよいらしい。

彼女に曰く、どうやら聖王女と覇王は、共に笑い合い、共に武の道を歩む。良き幼馴染であり、良き戦友。と言った関係だったらしい。
何故シュトゥラの王族であるクラウスと、聖王家の正統王女であるオリヴィエに親交が有ったかと言えば、元来国交が有った二国間における交換留学……と言うのは体の良い表向きで、恐らくは、人質交換と言う奴であろう。
日本で言うならば……徳川家康の境遇が分かりやすいと思われる。彼と同じく、元々聖王家の切り札となる古代兵器、ゆりかごへの適正が低かったオリヴィエは、いざという時には捨て駒と出来るような存在であり、それ故にどちらかが裏切った際に見せしめとして処刑される人質に出しやすい人物だったのだ。

と、まぁ歴史の黒い部分の話はこの辺りで切り上げ、話を戻そう。

境遇はどうあれ、それが彼女達の関係に何か影響を与えたかと言えば、それはどうやらNOだったらしい。

「オリヴィエって、どんな人だったんでしょうか?」
「太陽のように明るくて花のように可憐で……何より魔導と武術が強い方でした」
「……(そのコメントは、もう惚れてんじゃないのかね)」
少し苦笑気味に、ライノはアインハルトの言葉を聞いて居た。
諸王戦乱期の文章と言うのは何と言うか少し大げさな部分は有るが、もしクラウスが本当にオリヴィエにそう言った印象を抱いていたと言うならば、それはきっと彼が彼女に……

まぁ、それを考える事に意味は無い。何故ならそのオリヴィエ
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