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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第30話 生きてくれ
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けていいのか、判らないから。自分の心に従って、そう訊いたのだ。
キリトは、ゆっくりと口を開いた。
「ああ…… あのギルドのリーダーのケイタには、……罵られた……よ。 当然……だ。 皆、オレのせいなんだから、甘んじて受け入れる。……他の3人が 死んだのは、オレのせいなんだから」
キリトは、後悔と絶望。そんな表情で満たされていた。だが、あの時程、絶望の底に沈んでいる様な、死相が見えているかの様な表情ではなかったのが幸いだ。
「………失った奴らの分まで、戦わないとな。オレは、それが償いになると思ってるよ。今回、助けられなかったんだから。……今後、助けれる奴を助けないと いけない」
リュウキは、険しい表情をしながらも、キリトを心配している。それは、キリトには十分過ぎる程、判った。……伝わった。
「……そうだ……な」
キリトはゆっくりと頷いた。その答えを聞けたリュウキは、安堵の表情をして、目を閉じた。
「リュウキ、後、もう1つ、用があるんだ」
キリトは、リュウキにそう言った。
「……ん?」
その言葉を訊いて、再びリュウキは目を開いた。
「……お前と話がしたいそう、なんだ」
そう言うとキリトは、手を上げた。そして転移門の裏。支柱の影から出てきたのは、あの時の槍使いの少女《サチ》だった。
ゆっくりと、リュウキに近づいていく。
「その……そのっ……」
サチのその声を訊いて直ぐに判った、声も身体も震えていると言う事に。 あの時、唯一助ける事ができた事は本当に良かった。
だけど、恐らく、サチも心に深く傷を負ったのだろう。目の前で、仲間を失ったのだから……。それ故に、サチは上手く話すことが出来ないようだ。
リュウキはそんな彼女を見て、声をかけた。
「……怯えなくて良い。あんな事があったんだ……仕方がない」
「で、でも……、わたしは…… 貴方に。 なのに……何も言えなくて、怖がってしまって……」
サチは、怯えているだけではなかった。後悔も色濃く現れていた。
助けてくれたのはリュウキとキリト。
……助けてくれたと言うのに、あの時 自分がどんな目をしてリュウキを見ていたのか、それを思い返していたのだ。
「構わない。……だが、どうしても 謝罪をしたい、と言うのなら 1つだけ、約束をしてくれ」
リュウキは、サチに微笑みかけた。現実で家族に向けられた笑顔を、必死に真似て。
「心を強く……持ってくれ。そして、死んでしまった人達の分も、生きようとしてくれ。……それが弔いになるってオレは信じている」
それを訊いたサチは、次第に怯えている表情が消えてゆく。
優しさに、触れる事が出来た。この人も キリトの様に、とても優しい。心から
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