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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第九十一話】
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?例え俺が嫌い発言でも、ちゃんと聞くし』

『お、幼なじみを嫌う訳ないじゃない!――大丈夫だから、そんな話じゃないから…』

『そっか、……何でも聞くから言いなよ、未来?』

『……わ、わかった。――――バカ…』


そう返事をすると、未来からの通信も途切れた。

しかも最後にバカって言われた。

……別に変なこと言ったつもりは無いのだが…。


――と、それがきっかけになったのかはわからないがラウラが口を開き――。


「……二対一で私を相手にするという目論みも外れたようだな有坂。――これで貴様たちの勝利は無くなったも同然だ」


――と、まだ試合は続いているのに何故か勝利宣言をするラウラ。


「……何故そう言い切れる?――それよりも、自分のペアの未来に対して言うことは無いのか?ほぼ相討ちの形でシャルルを倒したんだ、労うぐらいしてもいいだろ?」

「ふん、元々私は一人で戦うつもりだった。飯山が居なくても私にとっては些末な問題だ」

「……お前、本当にこれまで軍で何を学んで来たんだ?お前が二人の教官から教わった事って何なんだ?」

「そんなものは決まっている。――軍で学んだ事は戦う事だ、いかにして人体を攻撃するかという知識、そしてどうすれば敵軍に打撃を与えられるかという戦略だ。格闘術、射撃、武装や兵器の知識や操縦方法だ」


淡々とした口調で語られる内容は、同じ歳を積み重ねてきた俺とは違い非常に重いものだった――個という人間というよりも、戦うためだけの兵器の様に俺は感じた――それと同時に、何故かそう語るラウラが寂しそうに感じた。

そんな風に考えている間も、ラウラは言葉を続けていく――。


「織斑教官からはISの扱い方だ――だが、それ以上に私はあの人に憧れ、強さに…凛々しさに…その堂々とした様に。自らを信じる姿に焦がれた――織斑教官の様に、私はなりたいと――――……ふん、貴様には関係の無い話だな」

「……ああ、関係ない話かもな――なら何故俺に話した?――何で寂しそうな眼をしているんだ…?」


俺がそう告げるとラウラの紅い眼が見開き、その表情は驚きを隠せずにいたが次の瞬間――。


「……ッ、黙れ……黙れ有坂!そんな目で私を見るなぁぁぁッ!!」



そう叫ぶラウラの言葉をよそに、俺は言葉を続けていく――。


「……お前…本当は寂しかったんじゃないのか?……お前が一夏に固執する理由も…お前が尊敬する織斑先生の弟で――」

「――黙れと言ったぁぁッ!」


言葉を遮るように叫ぶラウラ、次の瞬間、瞬時加速の体勢へと移行し――一気に間合いを詰めるラウラ。

肉薄するや、右手プラズマ手刀を振るう――だが。


「……ッ!?」


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