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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
整備科の学祭準備
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。よろしく」

「あ、はい。カルラ・カストです。よろしくお願いします」

 松本弥生先輩は肩に掛かるかかからないかくらいの黒髪少し日に焼けています。で今まで作業していたのか上はアンダーシャツのみで、ジャージの上着は腰に巻きつけています。一応スポーツブラはしているらしく透けてはいないのですが……男性がいないとは言え目に毒な格好です。
 フィアナ・リアス先輩は小柄で白髪。ジャージではなく普通の制服ですが、頭には作業用のゴーグルをつけて、両手で小型のデバイスを落とさないように大事に抱えています。
 うーん、見た感じ松本先輩は作業班でリアス先輩は計算とか設計とかなのかな? でもマヤとフィリ……ああ、マツモトヤヨイとフィアナリアスの頭文字取ってるんですね。

「それで、リース先輩のご用件は?」

「ああ、それなんだけどねー」

 リース先輩はおもむろに立ち上がると何も言わずに近づいてきました。いつになく真面目な顔だったので思わず後ずさるとブースの壁に背中が当たりました。リース先輩はそのまま近づいてくると私の頭の右側に左手を付けてそのまま顔だけを私の顔に近づけてきました。あ、あの……そのー……

「さきっちょだけ、な! さきっちょだけでいいから!」

「真面目な顔して何を言ってるんですか!」

 何か言ってることがただの変態ですよ! 顔が真面目なだけ冗談言っているように聞こえないですよ! いや顔が真面目で右手にドライバー、左手にスパナ持って迫ってくる人は世間一般では変態と言うんでしょうけど!

「せんぱーい、それじゃただの変態親父っすよー」

「主語もない、述語もない。伝わると思う方がおかしい」

「ああ、うん。すまんすまん。つい興奮しちゃってなー」

 リース先輩がようやく私の前から離れてくれました。ああ、もう。リース先輩って世間一般で言うかっこいい女性なんですからああいうのやめて下さいよ。

「えっとな。あー、何て言ったらいいか……とりあえずISを弄らせろ! 話はそれからだ!」

「先輩話進まないっすよ」

「私が話します。実は毎年学園祭では整備科にもIS整備、装備品を展示っていう出し物があるの。各班に一機ISが貸し出されて、それぞれの腕を外部の人や学園内の人に見てもらうって言う内容なのだけど、貸し出されるIS以外にも専用機持ちのIS操縦者の許可を得ればその専用機を展示に回しても構わないっていうルールがあって、ウチの班長はその専用機にカルラさんのISを使わせてくれって言ってるの」

「な、な? ええやろカルラちゃん。お礼はたんとするから、な?」

「だからそれじゃ変態っす」

 リース先輩のキャラが崩壊しています。

「できれば私たちからもお願い。この展示は内外に整備科の能力を知らしめる
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