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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
整備科の学祭準備
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を」

「あの、私のことは気にせずお二人で……」

 ちなみに私の席の隣には神月先輩がいるので扉への道を塞がれている状態です。これはまさか……

「あら、いいじゃないもう少しゆっくりしていけば。バックナンバーでも読んでいきなさいよ」

「はいこれ今までのバックナンバー。去年の今頃とかのがお勧めね」

 やられた! これは食べ終わるまで勧誘され続けるパターン! お詫びなんて言葉に吊られなければよかった……
 黛先輩から新聞部のバックナンバーを渡されて逃げ道は完璧に塞がれました。もうしょうがないです。新聞読んで時間を潰しましょう。今まで校内新聞なんて読んでいませんでしたしいい機会です。新聞部には入りませんけどね!
 一応今年の記事からチェックすると、内容はやはり一夏さん絡みのことがほとんどです。「IS学園初の男性生徒入学! その名も織斑一夏!」、「織斑一夏VS英国代表候補生クラス代表決定戦!? その結末は如何に!」、「織斑一夏に次いで現れた男性IS操縦者」、「世界初のIS男性ペア。織斑&デュノアペアの真相」等など、今年の物はほとんどがこんなタイトルとなっています。内容は即物的なものから対戦内容のまとめ、第3者観点から見たものと非常に様々な書き方がされています。毎回の最後には編集長、つまり神月先輩の一言みたいなコーナーがあり、時々他の部活の宣伝なんかも書かれている結構真面目な新聞。うーん、これは結構楽しめるかも。ただ内容がほとんど一夏さんよりのせいでほぼ知っている内容なんですよね。そこが惜しいというかなんというか。1年1組で読んでいる人は見たことがありませんが他のクラスだと結構人気あるかもしれません。
 一通り今年の新聞に目を通した後去年の物に手を伸ばします。
 卒業時の代表候補生一覧、試合結果、行事、様々なことがまとめられています。ただ先ほどの物と違って文章が落ち着いていて同一人物が全て書いているような印象を受けるのは何故でしょうか?

「去年の記事はほとんど神月部長が書いたんだって」

「その頃は3年生が忙しかったんだ。文章がつまらないのは勘弁してね」

「いえ、つまらないなんてことはありません。むしろ読みやすいくらいで」

「そう? ありがと」

 私の読んでいるのが気になったのか黛先輩と神月先輩が教えてくれました。ふーむ、新聞部も色々大変なんですね。
 そうこうしている内に神月先輩のケーキも無くなり、拘束理由が無くなったためようやく私は新聞部の外に出ることが出来ました。長く苦しい戦いでしたが私は無事勝利しましたよ!

「ふーむ、カストちゃんには入部してほしかったけど仕方ないわね」

「部長、無理強いしちゃだめですよ。そんなやり方じゃ長続きしませんから」

「そうね。まあ気が向いたらまた遊びに来て
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