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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第3話:新任執務官フェイト
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てくれ』

「了解しました」

ミュンツァーとの通信を終えると、部屋の中の分隊員たちに声をかける。

「これから、ミュンツァー隊長がハラオウン執務官を連れて挨拶にくるそうですけど
 全員揃ってますか?」

「揃っています」

そう答えたのはゲオルグの右腕であるルッツ曹長であった。

「それでは整列して新しい執務官殿をお迎えすることにしましょうか」

「はい。 B分隊、1列横隊で整列」

ルッツの号令に従い、分隊全員がドアに向かって横一列に整列する。
ゲオルグは椅子から立ち上がると分隊員たちを背にして、ドアの方を向いて立つ。
そのまましばらく待っていると、ドアが開いてミュンツァーとフェイトが
入ってくる。

「おっ、準備万端じゃないかゲオルグ。 それじゃあ、ハラオウン」

ミュンツァーに背中を押されてフェイトが一歩前に進み出る。

「えと、ご存知とは思いますけど、フェイト・T・ハラオウンです。
 今度、この次元航行艦シャングリラに執務官として異動してきました。
 執務官になったばかりなので、ご迷惑をかけるかもしれませんが、
 よろしくおねがいします」

フェイトは緊張しているのか少し硬い表情で挨拶すると、ちょこんと頭を下げる。

「僕は、次元航行艦シャングリラの魔導師隊B分隊の分隊長をしている
 ゲオルグ・シュミット3尉です。戦闘任務で一緒になることも多いかと
 思いますので、よろしくお願いします」

「B分隊、ハラオウン執務官に対し、敬礼!」

ゲオルグの挨拶に続いてルッツが号令を下すと、分隊の全員がフェイトに向かって
挙手の礼をとる。
フェイトは予想していなかったのか驚きで目を見開く。
しかし、自分が歓迎されているのを感じとったのか、笑顔で挙手の礼をした。

「歓迎ありがとうございます。よろしくお願いします」

「こちらこそ!」

ゲオルグはフェイトに向かって笑いかけた。





その日の夜・・・
ゲオルグはヒルベルトと夕食を共にしていた。

「それで、ハラオウン執務官に実際会ってみてどう思ったよ?」

「会ったといっても挨拶だけですからね、なんとも言えませんよ。
 まあ、見た目がカワイイのは間違いないですけど。
 それより、僕としてはヒルベルトさんの意見をお聞きしたいですね」

「基本的にはゲオルグと同じだよ。
 まあ、人物評は一緒に仕事をしてみないと判らんだろうな。
 それにしても、ゲオルグが同年代の女の子を評するにカワイイとはね。
 シュミット3尉もそういうお年頃ってことか?」

「そんなんじゃありませんよ。ただ、うちの分隊の人たちがやたらと煽るので
 妙に意識しちゃいまして」

ニヤニヤと笑いながら訊くヒル
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