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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
外伝
外伝1:フェイト編
第3話:新任執務官フェイト
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うなのか? じゃあ、ガチンコでやったら・・・」

「僕が負けるわけありませんよ」

淡々とした口調のゲオルグにヒルベルトは苦笑する。

「ところで、ちょっといい情報ってなんですか?」

ゲオルグが尋ねると、それで思い出したのかヒルベルトはポンと手を打つ。

「そうだった。 ちょっと小耳にはさんだんだけどな、どうも
 新しい執務官が来るらしい」

「執務官・・・ですか? 新しいも何も、この艦に執務官なんか居ましたっけ?」

「はぁ? 居ただろうがよ、役立たずが」

「ああ、あの引きこもりの方ですか。 そう言えば彼も執務官でしたね」

これまでシャングリラに配属されていた執務官は30過ぎの男性だったのだが、
特に積極的に犯罪捜査に手を出すでもなく、特に魔導師としても秀でておらず、
最低限の法務をこなすだけの人物だった。

「それで、その新しい執務官っていうのはどんな方なんです?」

「なんでも、若い女で新任らしい」

「新任・・・ということは、執務官試験に合格して研修を終えたばかり
 ということですか?」

「そうだ。 どう思う?」

「そうですね。 まあ、あの引きこもりの方よりひどいということはないでしょう。
 そう言う意味では安心です」

「・・・それ、評価になってねえぞ」

「会ったこともない人の評価をしろなんて無理ですよ。
 それでは、失礼しますね」
 
ゲオルグは自分の食器を持って立ち上がる。
その様子を見てヒルベルトは慌てて自分の皿に乗った肉をほおばった。

「ゆっくり食べててください。それじゃ」

ゲオルグはヒルベルトに向かって悪戯っぽい笑顔を向けると、食堂から出て言った。
ヒルベルトは、口の中いっぱいの肉を咀嚼しながら、その背中を見送る。

(ま、ああいう表情が出るようになったのはいい傾向だわな)

ヒルベルトはゲオルグの背を見つめる目を細めた。





翌日・・・
ゲオルグが待機室で書類仕事をしていると、館内放送のウインドウが開いた。

『おはよう諸君。艦長のグライフだ。 このたび本艦に新しく執務官を迎えることに
 なったので紹介する』

グライフがそう言うと、画面は金髪ツインテールの少女に切り替わった。

『えっと、フェイト・T・ハラオウンです。 よろしく』

画面の中の少女がその外見に相応の少し幼さを残した口調で最低限の
自己紹介を終えると、画面は再びグライフに切り替わった。

『彼女は執務官試験に合格したばかりの新任の執務官ではあるが、
 優秀な空戦魔導師でもある。 強力なメンバーが本艦に加わったことを
 喜んでいる。 なお、彼女は3尉待遇となる。以上だ』

画面の中のグライフがそう言うと、ウ
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