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環の理
鋼の錬金術師
人造人間
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んな……こんな化け物を造り出すのか……錬金術って奴は……」

 「仕方がない。始末するぞ」

 「ちょ……折角捕まえた人造人間(ホムンクルス)だよ!?」

 「ここで死ぬよりましだ。こいつはもう生かしてはおけない!」



 マスタングの焔の錬金術が空気を伝い、グラトニーを襲う。だが、その攻撃は不発に終わってしまった様だ。



 「炎を……」

 「飲んだ?」

 「物質以外も飲み込めるのか。これは厄介ね」

 「使えねー!」

 「大佐の馬鹿ーーー!!」



 一目散と逃げる三人にそれを追う人造人間(ホムンクルス)。ぽつんと残される私。



 「助かった……?」



 そういや狙ってるのはマスタングよね。マスタングから離れれば攻撃される事はないのか。



 「そこにいたのかシルバーバーグ!さっさと乗れ!」

 「分かったわ!」

 「街に行けばまともな治療が出来る!俺は一般人なんだ!こんな訳の分かんねー所で死んでたまるか!」



 私は車に乗り込み、ノックス先生は車を発進させた。本当についてねー一日だね。





 〜〜〜〜〜〜





 「早くしろ!」



 爆音を背に逃げてきたが病み上がりのマスタングを拾いに途中で停車した。少しするとエルリック兄弟とリン、マスタングを背負ったリザがやってきた。



 「オラ役立たずはさっさと乗って帰れ!」

 「なっ……この状況で帰れと言うのか!?」

 「足手まといだ!」

 「帰って!」

 「役に立たないわよ!」

 「役に立ってません大佐!」



 罵倒×4でさすがに落ち込むマスタング!効果は抜群だ〜!



 「大佐は自分の仕事をしろ。大佐にしか出来ねぇ仕事って奴をよ」

 「お前達はどうすんだ!?」

 「行ってくれ。もう満席だろ?」

 「馬鹿野郎!」

 「戦場に子供を置いていける訳ないでしょ!?」

 「怪我人も置いていけないわ」

 「メイ!?」

 「覚悟した人間を動かすのは骨が折れる……でしょ?それに戦場に子供も大人もないわ」

 「そういうこった」



 リザは諦めたのか自分の銃をエルリック兄に渡そうとする。



 「エドワード君、これを持っていきなさい。使い方はメイに聞いてちょうだい」

 「それは……人を殺す道具だ」

 「貴方達の命を守る道具よ」

 「……借りとくよ」



 ドォォォン!



 「奴が近づいてきていル!出発してくれ!」

 「すいません……若……」

 「行こうノックス先生」




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