鋼の錬金術師
人造人間
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私が発した内容に皆驚愕なる表情を浮かべていた。
「この国全員分の賢者の石だと……!?」
「本当に作れるかどうかは疑問だけどね。ただ、錬成陣は着実に書かれているわ」
「どうやって気付いたんだ?」
「賢者の石の錬成陣とこの国の主な内乱や国境戦を見ると一つを除いて一致するのよ。偶然と片付けるには危険というぐらいね」
「そしたらこの国は……」
「その為だけに作られたという事か……!」
「軍事国家なのはその方が必要な分の領土を得やすいからかよ……!」
エルリック兄やマスタングは怒りに震え、弟とノックス先生は言葉を失っている。
「阻止するには親玉をやっつけるしかないんだが……人造人間が部下だ。親玉自体も途轍もない再生能力を持ってる筈よ」
「……アメストリスは大変だナ」
「他人事みたいな風に言うよなリンは」
「対岸の火事みたいなもんだからナ。あまり危機感わかないゾ」
確かにな。対岸というにはちょっと距離的には離れてるかもしれないが。
「それよりも人造人間はどうすル?」
「まずは情報を聞き出す。出来れば賢者の石も取り出そう。私の部下の治療に使えるかもしれん」
「おいおいおイ!ランファンの腕まで犠牲にして手に入れたんダ!すぐにでも国に持ち帰させてもらウ!」
「ちょっと待てよ!こっちだって元の体に戻る為に探してたんだ!持ち逃げは許さねぇ!」
ギャースカギャースカ!
「……浅ましいなぁ」
「……兄さん」
「……帰ってもいいか?頭が痛くなってきた」
「送っていくよ」
「おう」
私は参加はしない。賢者の石は魅力的だけど、三人みたいに使用目的がないからね。
「マスタング……?」
「……ん?」
「マスタング……ラストころした……ラスト……マスタングたいさ……」
譫言の様に囁く人造人間。不気味過ぎてさっきの喧騒も静かになっていた。
「ロイ・マスタング!」
その瞬間、小屋は半壊した。
〜〜〜〜〜〜
「あっぶねぇ……!」
危うく死ぬ所だったね。享年29歳(独身)なんて笑えないよ!
「な……何しやがったこいつ……!」
「丸ごと飲み込んダ……?」
「マスタング……!」
「皆散開しろ!」
ガボン!障害物関係なくえぐり取られたかのように飲み込まれている。
「こ
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