高町さんの部屋にて…その2
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プを高町さんの方に向ける。
「悪い、もう一杯お願い」
「うん!」
悪いと思いつつも、もう一杯を高町さんにまた注いでもらう…
まぁ、『人間は欲には勝てん』という事だ。
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「それで…そげキングの事は終ったとして。今度は俺から高町さん達に質問していいか?」
高町さんとスクライアも喉を潤し、落ち着いたところで俺から話を切り出す…
2人は首を傾げながらこちらを見つめる……。
「うん、大丈夫だよ」
「僕もいいけど……どうしたんだい、神田?」
「えっとな……ジュエル・シードの事なんだけど…
高町さん達ってジュエル・シードの回収をするの? しないの?」
まぁ、責任感の強そうな二人の事だから回収を選択するのだろうが……念の為に確認。
というのも俺がこの世界に居る事で、『回収しない』なんて選択されるかもしれないからだ。
「僕には……ジュエル・シードをばら撒いてしまった責任がある。
だから……僕は例え一人になったとしてもジュエル・シードの回収をするよ、絶対に」
スクライアは真剣な眼差しでこちらを見ながら言うのだが…
高町さんはスクライアを見つめ、少し顔をムッとさせている…何にかに怒っているようだ。
「もぉ〜ユーノ君!」
「え? ど、どうしたのなのは?」
「『一人になってもとか』そういうことは言っちゃダメなの!
それにユーノ君から言った事だよ? 『力を貸して欲しい』って……
だから、一人でじゃなくて一緒に最後まで頑張ろうよ? その方が早くて無事に終るもん」
そう言って、高町さんはスクライアを叱り付ける。
あぁ、なるほど……。
高町さんは未だに『もしもの時は僕一人で…』とか考えてるスクライアに怒ってるのか…。
「あ……その…ごめん、なのは」
スクライアも高町さんが怒っている原因が自分の発言だと理解し、直に謝る……
高町さんはそれに満足したのだろう…今はムッとした表情ではなく、その表情は笑顔だ。
「じゃあ、『もう一人で…』とかは言っちゃダメだよ?
私も当然協力するし……レイジング・ハートも協力してくれるよね?」
高町さんはベットの方に振り向き、ベットの枕元に居るレイジング・ハートに声を掛ける
高町さんが呼び掛ける先を目で追うと、そこには赤くて丸い物体が居た。
【はい、私はマスターと共にいます】
レイジング・ハートはそう言って? ピコピコと光る…
高町さんはそんな相棒の返事に満足したのだろうか? さらに良い笑顔をしている
「ね? だから大丈夫だよ、ユーノ君」
「うん……ありがとう、なのは、レイジング・ハート……」
スクライアは涙ぐんで喋る……感動の涙
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