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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
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「・・・村だ。」
一輝は、ほかの言葉も出ず、ただそう言った。
そんなりアクションしか出来ないくらい、そこは村だった。空には星が輝いており、中央には神殿がある。
ここにあると違和感半端ないな、神殿。
「はい。ここは神隠しにあった人が来る村、富士蔵村です。」
「どっかで聞いた気が・・・確か、日の入りの時間にワンダーパークに入場するとたどり着く村だっけ?」
「それもまた神隠しです。山の中を散歩していたら、などの形で神隠しにあってここに来ることもありました。箱庭に召喚されてからはあの森限定になりましたが。」
「ギフトゲームを行うために?」
「はい。」
《そこまでギフトゲームによる縛りは強いのか・・・》
一輝は、実際に体験しながら箱庭の仕組みを理解していく。
「じゃあ次の質問。契約書類にあった村人ってのは・・・」
そこで一回言葉を切ると、一輝は辺りを見回し、
「包丁だのバットだのを持って俺らを囲んでる、目が真っ黒な人たちってことでいいのかな?」
早速のピンチを迎えた。
「はい。」
「ピンチなんだが?」
「だから私が神隠しにあわせたほうがいいと・・・」
《なるほど。あそこから入るとこうなるのか。》
「じゃあ、敵だから倒しても良いんだよな?」
「かまいませんが、この状況でどうやって倒すのですか?」
「まあ見てなって。」
そういうと、一輝はさっき武装したものの一つをポケットから取り出した。
「・・・・・あの。」
「?なに?なんかおかしいことでもあった?」
「はい。なぜ、今それを取り出すのですか?」
「それって?」
「その・・・」
そこで鳴央は言葉を切り、一輝が取り出したものを指差して言った。
「350mlのペットボトルです。」
そう。先ほど一輝が武装したものの一つは中に水が入った350mlのペットボトルだったのだ。
ちなみに、他にはライターとバタフライナイフ。武器と呼べそうなものが一つしかない。
「確かに水分補給も大切ですが、何も今しなくても。」
「ああ、そういうことか。違う違う。俺にとってこれは立派な武器だよ。」
一輝はそう言うとふたを開けさかさまにすると水はこぼれていき、水は空中にとどまった。
「!?」
「ああ、言い忘れてたけど、近くにいないと巻き添えを食らうよ?」
「それはもっと早くに言ってください!!」
鳴央はあわてて一輝の近くによる。
「じゃあ、始めますか。」
その言葉と同時に水は一輝と鳴央の二人を囲むように円になり、
「発射!!」
そのまま円を大きくするようにしてものすごいスピードで発射し、村人たちを切り裂いた。
「こ、こんな簡単に・・・」
「う〜ん・・
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