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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
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・予想以上に弱いな。塵は積もってもやっぱり塵か?」
鳴央の驚きをよそに一輝は不満をもらしていた。
「・・・一輝さんのギフトは水を操るものなんですか?」
「え?違うよ?そんな弱いギフトじゃない。」
「ではいったい・・・」
何なのですか?と言い切る前に一輝から説明を開始した。
「俺のギフトは形の無いものを操る能力。俺は無形物を統べる者って呼んでる。」
「形の無いもの?」
「ああ。水に空気、火、そういった形の定まってないものならほとんど思いのままに出来る。」
「っ!?」
予想以上の便利さ、チートさに鳴央は絶句した。
「もちろん代償もあるけどね。」
「代償ですか?一体どのような?」
「使ってる間は頭痛がする。」
「頭痛?その程度なら・・・」
「その程度ってひどいなあ。だって、一番症状が軽い水を操っても、頭を金槌で殴られる三百倍は痛いんだよ?」
「さ、三百!?」
「一番軽くてね。まあ、もうそれくらいならなれたんだけど。」
そんなことを言いながら、驚いて固まっている鳴央をおいて歩き出すと、
「じゃあ、まずはここの村にいる村人を全滅させよう。捕まったらアウトみたいだしな。なにより・・・」
言葉の途中でライターを取り出す一輝。そしてそのまま火をともすと・・・
「村人がこの程度のやつらなら、戦うだけ損だ。一気に終わらせる。」
その火を操り、村の中央を除く全体に火を放った。
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