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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
コミュニティの現状
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を選びませんでした。」
《仲間の帰ってくる場所を守るために、ね・・・帰ってくる保証も無いのに・・・よくやるよ・・・》
それは、一輝がかつて選ぼうとして、それでも選べなかった道である。
そして、だからこそ一輝の中に一つの決意が生まれようとしていた。
「彼らがあなたたちを召喚したのはコミュニティを再建し、コミュニティの名と旗を取り戻すために強力なプレイヤーが必要だったからでしょう。」
「茨の道だな。」
「はい。ですから・・・もう一度言いますが、有意義な生活を送りたいのなら彼らのコミュニティには入らないほうがいいです。」
一輝がしばし悩んでいると、鳴央が声をかけてきた。
「そこで、もしよろしければ私たちのところに来ませんか?」
「私たちって・・・鳴央のコミュニティ?」
「申請はしていませんが・・・そのようなものです。」
申請していない、というところに一輝は違和感を持ったが、それは後回しにした。
「何か、入るにあたっての条件みたいなものってある?」
「条件とは?」
「例えば、黒ウサギたちのところだと、魔王と戦わなくてはいけない、みたいな感じの。」
鳴央は言っていいのかどうかを悩み、それでも言っておくことにした。
「はい。あります。」
《やっぱりか。》
「それはどんな?」
一輝はその内容を、お互いの空のカップにもう一度紅茶を入れながら尋ねた。
「ありがとうございます。条件としては、神隠しにあっていただきます。」
「神隠しって、人が急に消える?」
「はい。正確には、記録からも、人の記憶からもだんだんと消えていき、最終的には完全に忘れ去られます。」
「・・・・・・。マジ?」
「マジです。」
《そこまでとは・・・予想してなかったな。》
「ええっと・・・かなり驚いてはいるんだけど、いったんおいといて、他には?」
「とくにありません。」
《なるほど・・・後、判断に必要なのは一つだけだな。》
「じゃあ次の質問いい?」
「はい。どうぞ。」
「では、遠慮無く。」
そこで一回言葉を切り、深呼吸すると一輝は・・・
「君の目的と言うか、人を神隠しにあわせる理由って・・・何?」
最初のほうから気になっていた、目的について鳴央に聞いた。
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