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ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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ポリゴンが飛び散った。
勿論、クラディールの、だ。
私はそのポリゴンの破片に一片たりとも触れたくなくて、足に力を込めフワリと後ろに跳躍する。
後に兄やアスナさんに言われたが、あの動きは妖精そのもの、だったらしい。
「キリトくん、キリアちゃん!」
アスナさんが私たちに駆け寄ってきた。
「キリアちゃんゴメンね…!HPが尽きそうだったのに、私を助けて手…さ、さつじ…」
それ以上は言えなかったのだろう、アスナは顔を背けた。
「…私は大丈夫。お兄ちゃん…私は帰るから。アスナさん、宜しくね」
私はこれから兄が口にするだろう言葉が手に取るように解っていた。
ーーーあらぬ誤解を招くかまでは解らなかったが。

「今夜は…一緒にいたい」




二人の結婚報告を聞かされたのは、それからすぐのことだった。
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