8
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
「…俺たちをどうする気だ」
目の前でゴドフリーが消え去った。
何が起こっているのか解らない。そんな顔をして。
「アンタみたいなプレイヤー、犯罪者ギルドの方がよっぽど似合ってる」
私はクラディールに向かって言う。
「ヒヒヒ…カンが良いじゃねぇか。推測、合ってるぜ…?」
不気味な笑みと共に、クラディールはグローブを取ってみせる。
「「!! ラフィン・コフィンのエンブレム!!」」
その驚愕の声を聞いて、クラディールの口角が満足そうにつり上がる。
ラフコフは討伐したはず。
「アンタ…ラフコフの生き残りなの」
「違げーよ 俺がラフコフに入ったのはつい最近のことだぜ まぁ精神的にだけどな。この麻痺テクもそんとき教わったんだぜ…っとこんな事してる場合じゃねえや そろそろ毒が切れちまう…」
クラディールが兄に剣を振り降ろす。兄のHPバーが危険域まで減った。
…その時、私の中で何かがキレた。
同時に、赤と白の色彩を持つ風吹き抜けてきた。
私は麻痺の残る体を無理矢理動かし システムの檻を破り 震える手で剣を掴んだ。
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ