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少年は魔人になるようです
第25話 決着は嵐の前のようです
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始めから

――つまり、『追跡者』と同時に発動させ、全てを貫通する攻撃として放ったんだ。

しかし、このままでは攻撃力は皆無。

そこで目標に到達した終わり、『終焉』と連結させ『轟く者』を発動。後はご存じのとおりだ。】」


要するに永久追跡+永久貫通、敵に当たったら爆発する槍って事だ。


「『ク、ククク・・・・。そうか、それはすごいな。』」

「【うむうむ、そうだろう?】」


これ創るのに掛かった時間、宝具以上だったからな。


「『そして、感謝しよう―――――――――』」


ドズッと鈍い音がする。脇腹を見ると、そこには―――


「【『造物主の掟(コ-ド・オブ・ザ・ライフメイカー)』………!!】」


呟くとそれが引き抜かれる。

いつもなら直ぐに回復するのだが、桜色の何かで傷口が覆われている。


「『素晴らしい・・。

普通ならばそれに傷口を広げられ、一瞬のうちに弾け飛ぶと言うのに。』」


そのお陰で血も止まってるんだが、普通なら直ってるんだからマイナス。


「『儀式は既に最終段階に達している。そして、私も貴様の攻撃で限界だ。』」


ビシッ、と『造物主』の全身を覆うマントに罅が入り、今まで以上の魔力と殺意が放たれる。


「『これで―――オシマイダ。』」


マントが砕け、『造物主』が一瞬光に包まれる。

次の瞬間そこにいたのは、最早人間では無く、魔物と言うにも禍々しいモノだった。


「『散レ、『魔人』ヨ!!』」
グォォン!!


2m程に巨大化した拳が俺を襲う。


「【グ、チィィッ!】」


脇腹の痛みで若干初速が遅くなるものの、攻撃も遅くなっていたので

ギリギリの所で避ける事に成功する。


「『ヤハリ、コノ姿デハ追イキレヌカ。』」


背後の声に振り向き、改めてその姿を見る。

それは闇に覆われた人型で、悪魔の様な翼も生えてるし尻尾も生えている。

・・・・・肉体があるか無いかって点と体長20m級って事以外は俺と変わらんか。


「【なんだ、俺のパクリじゃねえか。しかも、魔法も使えねえみたいだな。】」

「『ソノ通リ。シカシ、全テノ魔力ガ攻撃ト再生ニ注ガレテイル。貴様ト同ジダ!!』」

「【いや、俺は魔法とか使えるし。それに、決定的に違う所があるぜ?】」

「『ヌカセ!!貴様ト我ハ所詮同ジダ!!!』」


再び拳が放たれるが、


ドガアアア!!! ブォン!! ザンッ! 「チェストォォォ!」 ザザザザザ!!


俺の後ろから放たれた五撃によって、拳が止まる。


「愁磨!!てめえにばっか美味しい思いはさせねえぞ!?」


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